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龍田が死んだ.
ロイヤル•キルの中堅戦闘者であり,真面目が取り柄の男.
この仕事柄仲間が平然と死ぬ役柄なんだ.
でもやっぱり少し寂しさを感じてしまう.
「龍田,お前の仇は必ず討つからな待ってろよ」
珍しく真面目な理由でワトソンが言う.
ロビン•フッド奴らは必ず許さねぇ.これは国枝チームの総意だ.
一方のロビンは半グレのアジトを強引に奪い,自分のアジトとしていた.
「やっぱり単独が楽だねぇ、動かされねぇし」
奴が手に持った紙には,始末者リストが載っていた.
そこに載っていたのは,各ロイヤル•キルのチーム名と構成者.
中堅などに意味がない、龍田は行きがけの駄賃に過ぎなかった.
「面倒くさいのがいるねぇ、ロイヤル•キルじゃないが最近うちの活動を阻害している炎兄弟,誰か始末してくれねぇかな?」
そんなことを考えながらロビンはアジトを出た.
暫く街を探索していると、ロビンはつけられている事に気がついた.
「お前,俺が気づかないとは中々の猛者だねぇ。」
ロビンをつけていたのは、ロイヤル•キルトップアサシンネハク.
そこは夜の公園,2人以外に誰もいない.
「龍田を殺した落とし前はつけさせてもらうぞ.」
「それ死亡フラグって言うんじゃないーの?知らないんですかー?」
奴はネハクを小馬鹿にするように言う.
「黙れ貴様は地獄に落ちる他ないのだ!」
ネハクが,一瞬で間合いを詰める.その速度は電光石火
「思った以上に速いんだねぇー,君」
奴は懐からナイフを出す.
そこからは壮絶な斬り合いだ,お互いから血飛沫が出る.
しかしわずかにネハクの方が剣技に関しては,上手だった.
そしてネハクは,ロビンの斬撃を躱したんだ.
「隙だぞ,カウンターがこれでは通る.まだまだ甘いな」
そしてロビン目掛けて稲妻の一撃が降りかかる.
その攻撃にロビンは反応していた、しかしネハクの攻撃は稲妻,腹がざっくりと切れる.
たまらずロビンは後退,そして後退しながらチャカを引く.
その弾丸は,3発.ロビンは2発は避けるも残り一発はもうまともに食らってしまった.
「それが、どうしたー!」
鬼のような気迫でロビンへと強引に距離を潰すネハク.
「あまーい!そんな直ぐに俺はやれないよぉ〜っ」
奴から何かが弾けた.ネハクはそれを直視できない.
その一撃とは鉄球礫,指弾の一個強化版だ.
ネハクの顔が真っ赤に染まる.
「そろそろ仕舞いにするかぁ!ネハク!」
しかしネハクはここからだった.
奴がナイフを取り出し,ネハクの急所へと突き刺す.
しかしその攻撃を全部ネハクは躱して見せたんだ.
奴はたまらず退き鉄球礫を取り出す姿勢に変える.
それをネハクは捉えていたんだ.ネハクは一直線に加速する.
気付けばもう間合いだ!
「ロビン男なら近距離戦で退かないだろう、俺は男じゃない奴に負けはせん」
その一撃は手遅れだった,ロビンを袈裟に斬ったんだ.
その攻撃は深傷,だが奴はなんと既にナイフをカウンターの形に取らせていた.
「しんがりだけど無茶しまぁーす.」
一瞬のカウンター,逆袈裟にネハクが切り上げられる.
両者同じく深傷だ,しかし両者の眼は死なない.
次の瞬間奴が近距離なのにも関わらずチャカを引く.
思わぬ行動にネハクの行動が遅れる.そしてそのまま2発
1発は擦り,2発目は命中もうネハクはボロボロだった.
しかしネハクも負けじとカウンタを振る.
その一撃は最大速度の斬撃!受け切れるものなどいない.
ネハクの斬撃が,ロビンを襲った.腹に十字の裂き傷をもらったロビンはたまらず血を吐く.
一方ネハクの眼は死なない,どちらかが死ぬ戦いになると思ったその時.
近所で悲鳴があった、おそらくは見られた.
アサシンにとって身元がバレるのが何よりの恐怖ネハクは一瞬で逃げる.
「あいつの価値中々あったわ,久々に面白い試合だったぜこの野郎」
そう言いながらロビンは去っていった,顔には笑みを貼り付けながら.
そうロビンの血吐きがブラフ,奴はまだまだ戦えたんだ.
そしてここからこの史上最大の戦が幕を開けることとなったんだ.