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家 出 少 女 。
作 湯葉
ーーは主人公
母親「なんでこんなことも出来ないの?」
ーー「ごめんなさい…」
母親「みんなだってこれぐらいはできてるでしょ!?あんただけよいつになってもこんなのは!」
ーー「…」
今日も母親の怒鳴り声が耳と心にキンキン響く。もうこんなの慣れているけど。
母親「聞いてるの!ほんとにもう!あんたなんか!」
「産まなきゃ良かった!」
その言葉が心に突き刺さった。これまでに経験出来ない痛みだった。
ーー「あっ、えっとごめんなさい…!許して…」
母親からの返事はない。ただただ怒っていた。私は泣きながら部屋に戻った。
SNSを開いた。嫌なことがあればすぐネットに愚痴をあげる。そうすればいいねと返信が来るから。スースーと下にスクロールをし、知らない人の投稿を見た。
ピタっ。
手を止めた。かわいい女の子。かっこいい男の子が楽しそうに踊っていた。
それはトー横界隈。家出してる人やホームレスが集まっている界隈。
ーー「楽しそう。」
そんな言葉が私から吐き出た。
かわいいお洋服を着て、楽しそうにしている姿。私はこんな風になりたい。と思った。
ーー「家出しよう。」
決意した。もうこの家に居られない。トー横にいれば楽しい仲間が沢山いる。
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