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「オレもっとドキドキさせられる自信あるけど」
ここで諦めるワケにはいかない。
オレがもし少しでも気になる存在になれてるのなら、どうかチャンスを与えて。
きっとオレのあなたへのこの想いでドキドキさせられる自信あるから。
っていうか、絶対ドキドキさせてみせるから。
彼女にせめてその気持ちだけは伝わるようにと、あえて自信たっぷりに余裕なフリをして彼女の出方を伺う。
「そうだな。じゃあ、もしどこかでまた会えたらその時またドキドキさせてよ」
すると、彼女からはどちらとも言えない言葉が返って来た。
それは期待してもいいってこと?
それともここで否定されたってこと?
でも今度会えたらってことは、また会っても嫌じゃないってことだよね?
そしてその時オレがそういう風に接してもいいってことだよね?
「へぇ・・・。もしまた会えたら今度こそ口説いていいってことね?」
もし口説いていいなら、絶対その時オレは容赦しないけどいい?
「そういう風に思ってくれるならぜひ」
そう自分が言った言葉後悔しないでね?
絶対その時はあなたをモノにするから。
絶対オレに振り向かせてみせるから。
「あっ、でもこのお店はナシね」
「なるほど。ここじゃない本当の偶然ってことね」
この店での口説きは認めないってことね。
「そっ。それなら運命なんだな~って思ってその誘い一緒に楽しむ」
オッケ。
その言葉よ~く覚えておいて。
きっとあなたとオレはこの店ではない場所で、どうやったって出会う運命だから。
その時にオレのあなたへのストレートな想いをきっとぶつけるから。
そしたらきっとあなたはオレを好きになっていくはずだから。
「ねー!そろそろこっち戻って来てよー!」
すると、いいタイミングで奥のパーティー仲間の女が声をかけにくる。
クソッ。いいとこだったのに!
「あぁ。わかった。すぐ戻る」
でもここまで約束取りつけたならオレ的には大躍進。
彼女に自然に近付く土台は用意出来た。
あまりしつこくアピールしても、まだ気持ちが前向きでない彼女にはきっと逆効果だから。
この辺でこれくらいのアピールをして去る方が印象に残れるかな。
「じゃあ、もし次会えたらその時はその新しい恋愛のカタチ一緒に試すってことで」
そして去り際に彼女がオレと会った時にそのことを忘れないように念押ししておく。
「えっ、あぁ、いつかもしまた会えたらね」
そんなオレに少し戸惑っているようにも見えるけど、でも同じようにいつかの約束を受け入れてくれた。
きっと彼女はそんな簡単に誘いに乗らないことはわかっていた。
大人な女性で、きっと男性にも困ってるワケではないとは思うけど、でもオレに限らず彼女はそんな簡単に誰かとの恋愛を始めようとはきっとしない。
きっと恋愛に対しても真剣な彼女だから。
きっとなかなか恋愛に今は踏み込めないはずだから。
オレは焦らず少しずつ彼女の気持ちにそっと寄り添っていくしかない。
だけど、いざ彼女を近くにしたら、オレの暴走は止まらなくなるかもしれないけど。
でもきっとあの日オレの人生と運命を変えてくれた彼女は。
オレにとってもきっと彼女にとっても、その出会いが運命なんだと思うから。
彼女に出会って、こんなにも本気になれたこの気持ち。
オレは信じてるから。