今日も今日とてセカイへ行く。
『 …此処は何時も静かだなぁ…𐤔 』
最近、静かな場所へ行くと消えたくなる。
奥深くまで行って、一生其処へ居たくなる。
『 ……駄目だなぁ、ボクは。 』
誰もいないセカイにボクの声が響く。
( 今日はミク達、居ないなぁ… )
そしたらずーっと居たくなっちゃうよ、𐤔
「 …瑞希? 」
聞き慣れた声が後ろからする。
パッと振り向くと、其処には絵名が居た。
『 絵名…! 』
聞かれてないかな、と言う不安感があるけどいつも通り振舞った。
『 絵名、ラフ出来た?詰まってる見たいだけど…… 』
「 それが全然…、 」
「何かインスピレーションも湧かないし… 」
絵名はボクの隣に座る。
『 そっかぁ…まぁ、そんな時もあるって! 』
明るいトーンで励ます。
「 ……ありがと、𐤔 」
絵名はニコッと微笑むとそのまま寝転がった。
「 …ずーっと思ってたけど、セカイって不思議よね 」
『 不思議、って? 』
「 ん~、何と言うか…… 」
「 果てが無いように感じて。 」
『 果て、かぁ…… 』
果て、つまりセカイは端が無いと言う事だ。
『 でも、セカイに端が無いって何で分かったの?試して見たの? 』
「 え、そんなちゃんと試しては無いけど…
同じ風景が永遠に続くし……? 」
『 あー、まぁ…確かに…… 』
前、レンがそれで迷子になったって確か聞いたな。
終わりが無い、無限に続くって怖いなぁ…。
『 …じゃあ、試してみようよ 』
「 は?何を? 」
『 ……本当にセカイは永遠と続くのか 』
コメント
4件
え、待って神すぎないですかこの作品、いや、全ての作品が神ですね!!
え、それってひたすら歩くって事か…?