テラーノベル
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軽いノリの魔術師に、どこまでも固いノリの侍。薙刀美少女は「兄様…」と、心配そうに見ている。
侍は宝箱に近づくと刀を抜き、立ったまま刀の鞘で宝箱を押し開ける。
「よっ!慎重派!」
茶化す魔術師。
鍵がかかっていない宝箱は、いとも簡単に開いていく。
「…鍵、かかってないんですね…」
「わー、ドキドキするっ!」
薙刀美少女も魔術師も、一心に見守る。
その時。
宝箱から何かが飛び出した。
「っっっ!!」
瞬間、侍の刀が閃く。
飛び出したものは、真っ二つになって侍の顔の両脇を掠めていった。侍は息を吐いて、宝箱を見下ろす。
すげぇ、瞬殺。
侍は宝箱の中身を見て、少し微笑むと、手を伸ばした。中に入っていた物に手を触れた瞬間、
「ぐっ…!」
苦しげな声をあげて、侍が膝をついた。
「えへへ、二段構えのトラップだよ。たまには凝った仕掛けのもあった方が、用心の幅が広がるかと思って」
ゼロは嬉しそうだが、それ、結構悪質なダンジョンへの対策だよな…。ゼロのトラップへの情熱が、これ以上無駄に高まらない事を祈るばかりだ。
「あらぁ、マスターも結構やるわねぇ」
「あ、あなたは…!何故、ここに…?」
長い髪をかきあげながら登場したリリスを見て、薙刀美少女が青ざめた顔で後ずさる。
確かに、リリスはもっと先の宝箱だらけの場所で、よく出現していた。早過ぎる…そう言いたいんだろう。
「うふふ…いつも同じ場所だと、飽きちゃうじゃない?女は意外性も大事よね」
リリスは目を細めて笑っている。
その後ろには、ユラユラと揺れる魔術師。
確実に魅了されてるよな。
薙刀美少女は、トラップの影響で麻痺して動けない侍を後ろに庇う。泣きそうな表情で魔術師を見つめた後、涙が浮かぶ瞳でリリスを睨みつけた。
「あはっ♪かぁわいい!さぁ、お兄さんを守りながら、どこまで戦えるかしらぁ」
リリスの悪役っぷりは健在だな。
「あなたの相手はこっち。私はお兄さんをいただくわぁ」
リリスに押し出され、ユラリと魔術師が前に出る。 虚ろな目で詠唱を始める魔術師を見上げ、薙刀美少女は絶望の表情をした。
しかし、そこからの行動は見事だった。
急に目に生気が宿ったかと思うと、一瞬で魔術師に駆け寄り、薙刀をクルリと回転させて柄の部分でひと突き。
あっと言う間に魔術師を気絶させてしまった。
「あら、凄い。容赦ないのねぇ」
コメント
1件
読了したよ〜!!125話お疲れさま!🎀✨ もうね、今回の薙刀美少女ちゃんが最高すぎた…!😭💕 リリスにビビって泣きそうになりながらも、魔術師を柄で一突きにした瞬間の豹変っぷり、マジでエモかった…!「容赦ないのねぇ」ってリリスに言わせるとこも痺れるわ〜✨ 慎重派な侍と茶化す魔術師のコンビも好きだけど、今回のヒロインは間違いなく彼女だったね!👍🔥 次も楽しみにしてるよん⋆♡