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#元カレ
まぁ
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芙月みひろ
442
黒歴史つくーる
77
「塩麴、売っているのは見るけど使ったことないなぁ……いただきます」
「俺、この唐揚げが好きなんだよ」
「あ、(モグモグ……)うん、(モグモグ……)美味しいね。お醬油ベースより(モグモグ……)こっちが好きなの?」
頷く徹さんは、もう二個目を齧っている。
―― 今度、塩麴買ってみよう
美味しく、ほとんどのお料理を食べ進めていると
「俺、31になってから結構これからのこと考えるようになった。30になった時はそうでもなかったけど、31になって30代って実感してる」
と彼がお箸を持ったまま、私を見た。
「うん……」
―― これからの話
「徹さん」
私はお箸を置いて、お水を一口飲む。
「……これからの話、って言ってたでしょ?」
ゆっくりと頷いた徹さんを真っ直ぐ見て
「私……先にひとつ伝えておきたいんだけど。徹さんに、言っていないことがあって……」
膝に手を置いた。
「何?」
彼が少し不機嫌になるのも仕方ない。彼が話をしたいのに私が先に口を開いているし、ましてや内緒にしていたことがあるなんて、いい気分ではないだろうから。
「母親と暮らすとか?」
「ううん、違う!違う!」
「アパートの取り壊しとか?」
「ううん、そんなこともない!何かが変わるとか、誰かに迷惑を掛けるとかではないの。もちろん徹さんにも迷惑は掛けない」
前髪で隠れた彼の眉が動いたと、表情でわかる。
「でも……これからの話をするなら、ちゃんと自分のことは伝えておいた方がいいと思っ……」
「何?」
「ぁ……あのね、私、毎月奨学金返済をしているの」
「……」
言葉を被せたと思ったら、今度は黙ってしまった徹さんに、私は慌てて説明を加える。
―― でもどうやって?
結婚と言われたわけでもないのに“結婚しても私が払うから”と言うのはおかしい……
コメント
3件
徹どうして黙っちゃったの? びっくりしちゃっただけだわよね? これからの話と聞いた時から樋代ちゃんずっと奨学金返済のこと伝えようと、だから今日勇気を持って…🥺
隠し事をしたくない、誠実に打ち明ける事に勇気がいったよね、、、 徹さんの沈黙が怖い……
みぅです🤍🥀 第11話、読み終えました……! 食事の場面で、徹さんが「これからのこと」を話そうとしたタイミングで、主人公が奨学金のことを打ち明けるシーン、すごくドキドキしました。だって、まだ結婚って決まったわけじゃないのに「自分のことは伝えておきたい」って思えるの、めっちゃ誠実だなって。徹さんが黙っちゃったところ、どんな顔してたんだろう……気になる。 2人の距離が縮まるほど、現実の「重さ」も見えてくる感じ、好きです。次が気になる🌙