日帝「思ったんだが……ロシア、お前はどうしてアメリカに嫌われてるんだ?」
🇷🇺「あー……答えなあかん?」
日帝「答えろ。」
しばらくすると、先程のおちゃらけた態度が嘘のように重々しく代わり、ロシアは口を開いた。
🇷🇺「アメリカは、俺の元彼やで」
日帝「なるほどな……それで?」
日帝の中では、同性愛という概念は若者が好きな二次元のみにすぎなかった。
だが、そんな同性愛というものが、地元の外にあったなんて、日帝は思いもせず少し驚いた。
🇷🇺「でも“大事件”の後に破局した。」
日帝「破局か……なにがあった。」
しばらく、黙りこみが続くと、またロシアは口を開いた。
🇷🇺「……“大事件”の時、俺は子供を撃ってん。」
日帝「!?」
ロシアはウォッカの瓶のコルクを指でクルクル回しながら話した。
🇷🇺「それアメリカは見てん。……し て、問い詰められたで。『どうして関係ないガキを撃ったんだ』って。んで、俺は邪魔やったから撃ったって言うたさ。そっからはもう……酷かった。」
ロシアの脳裏に、泣き叫びながら拳でロシアの顔を殴るアメリカの涙目になりつつ憎悪に満ちた顔がはっきりと浮かんだ。
あの時の彼はまだ16歳だった。
慈悲深く、優しい国だったから……泣かれてもおかしくなかった。
🇷🇺「“大事件”の終わり頃、帰りはお互い別々の船で帰ってったで。行きの時は一緒の船やったのにさ。」
🇷🇺「……それでその後やんな。アメリカが海に落ちて溺れたってのが。」
日帝「……ああ、そうだ。」
🇷🇺「…………ま、こんなクソ暗い話は置いといて、着いたで!」
目の前は、“国”のためのホテルの2階の部屋だった。しかもVIP。
日帝「俺、いつの間にか案内されてたのか。」
🇷🇺「中入れや♪」
ドアを開けた。
🇷🇺「フィン〜〜!いるか〜?」
ドアを開けると、ロシアはフィンと呼ばれた国と目が合った。
目が合うと彼はオーロラのような瞳をした目を見開き、ロシアを汚物を見るような目つきをして酒のボトルを素手で割った。
🇫🇮「…………………………レ。」
🇷🇺「ん?」
🇫🇮「Fuuuuuuuuuuuuuuuuuck!!!!!」
コメント
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お、推しが、大声で暴言を吐いてる…ていうか、ロシアの説明がおかしいのに、冷静な日帝がすごい…