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──────いえもん視点──────

俺はガックリと顔をうなだれ、絶望したように思わせる。その間に落とした銃の弾を手にはめ込む。さあ、あとは油断したところをやるだけ。諦めたら終わりなのだ。…正直、これを実行したところでどうせ死ぬことくらいは分かっている。しかし、こういう時こそ足掻きたいものなのだ。それが、覚悟というものだろう?

俺は覚悟を決める。──────めめ村のために命を賭ける覚悟を──────。


それが聞きたかった。


俺は不意に意識を失う。今失ったら──────









──────???視点──────

俺は常々、いえもんには呆れていることが多かった。それは、自分自身の命を軽く見ているところ。そして、いつ死んでもいい、なんて思考を持っている。自殺願望者に近かった。そんなの、見ていられなかった。だから、俺は覚悟を決めて欲しかった。どんなものでもいい。自分の意思を、力を、生存意欲を見せて欲しかった。死の間際には変わろうとは思ったが、最期まで諦めないその姿勢に感服し、当初より早めだが、表舞台に上がることにしたのだ。さあ、俺──────勇者の凱旋だ。



俺は魔法陣を展開し、そこから剣を取り出す。実物はない。それは光によって作られた剣だ。躊躇う必要は無い。相手はいえもんを傷つけた最低ヤローなのだから。


「はっはっはっw恐怖のあまり戦意喪失か?見損なった。さあ、勇者になれなかったものよ。面をあげよ。その無様な面を晒せばいい。」

「…ははw。お前も、魔王になれなかった出来損ないだろ?」


俺の言葉にそいつは先程までの余裕そうな顔を一瞬で崩し、怒りを表す。


「お前なんかと一緒にするなッ!!崇高な魔族であるお前と、低俗な人間のお前…ッ!!出来損ないは火を見るより明らかだろッ!?」


俺はそんな話に思わずため息をだす。こんなにも馬鹿なヤツが種族長とは、魔王が泣くだろうな、なんてかつての宿敵を思い出す。そいつは正々堂々と、そして、人と魔族の共存を目指していたな、なんてことを思い出す。今となっては忘れ去られた歴史だが。そんな思い出に老けていると、先程のため息に何を感じたのか、わなわなと怒りに震える。


「貴様…ッ人間の分際で…ッ」

「同じ言葉を繰り返し。何?もう言った記憶ないんですか?」


俺は煽る。こんなやつ、すぐにでもやってやりたいが、できるだけ屈辱を与えたい。そんな思いが脳を埋め尽くす。今、それの命は俺の手の中である。俺の気まぐれでそれの命は終わるというのにこんなにも傲慢な態度が取れるとはもはや尊敬に値する。


「出来損ないが黙っとけよ…ッッ!!大人しく我に倒されろッ!!!」


ザシュッ


「で?誰を倒すんでしたっけ?」


あまりにも話が長かったため、見せしめとばかりに肩から腹部に向かって斬る。俺が作り出した剣は容易くその身体を真っ二つへと変える。周りに集まっていた魔族達が1歩、後ずさるのを感じる。…この時代には自分の命を投げ捨ててまでボスを守ろうとしないことに驚く。忠誠心の欠片も感じない。反吐が出そうだ。


「ガハッ…なんで…ッ再生しな…ッッ!!!」

「あー、今の魔族って光属性結構効くんですね。昔は全然効かなくて大変だったって言うのに…。」

「光ッ属性…ッ!?貴様は…詠唱しないと使えないんじゃ…ッ!!!」


油断、慢心、先入観、無知、滑稽、馬鹿、阿呆、学習能力皆無、無力、衰弱、愚か、雑魚

様々な言葉が脳内でよぎる、が。それにピッタリの言葉が見つからない。もはや、どうでも良いことな気もするが。


「魔族がこんなにも弱っているとは…上が腐ると全体も腐るものだな。」

「は…ッふざけるッ…」

「周りを見ろよ…ッ!!!誰も、誰もお前を助けようとしないッ!!!」


俺はそう言って両腕を思いっきり広げる。魔族は俺が光属性を無詠唱で使っただけで怯む。とても崇高な魔族様(笑)には到底見えない。今か、今かと逃げるタイミングすら伺っているものすらいる。仲間意識の欠片もない。腐りきった根本。誰かが正さねばならん。そう、それは種族が違えど間違ったものは矯正しなければならない。


「さぁ…ッ!!!天罰をくだそう…ッッ!!!」


やっと再生した重く苦しそうな体をそれは持ち上げる。諦めた方が楽だと言うのに。しかし、諦められたら面白くない。そんな相反した感情が渦巻く。久しぶりの戦闘に思わず舌なめずりをする。目の前には御馳走。空腹な俺。ならば食べるに決まっている。


「ふふふ…wはははッwww!!!」


光で鎖を作り出し、それを固定する。確実に、心臓を貫く。しかし、それは一応種族長。抵抗とばかりに魔法陣を手を使わずに描く。最後の抵抗、とやつだろう。俺はそっと、耳打ちする。


「冥土の土産に教えてやろう。俺の名前を。──────。」


驚く暇さえ与えず、心臓部を貫く。あまりにも呆気ない死に、周りの魔族はすくみ、動けていない。魔族は死体が残らない。塵となり、やがて、闇夜に紛れる。さあ、虐殺の始まりだ。




















ここで切ります!書き始めるのが遅くて、ギリギリになってしまいました…。許して…。てことで、なぜだか分からないのですが、130話達成してたんですよね…。原因は私の話数の書き間違いによって話数が変動したんですよね。気づいたら誰か教えてください…。もしかして気づいてたんですかね?

まあ、過ぎた話はいいので…とりあえず!130話達成です!ありがとうございます!!!てことで早速記念イラスト↓↓↓

画像

…何気にひなさんって衣装がふたつあるんですよね。眷属の時と、天使の時の二種類…もしかして優遇されてる…!?ちなみに13は不吉な数字であることが有名ですよね!キリスト教の裏切り者が13番目の弟子?だったからーみたいな説があるそうです!気になった方は調べてみてください!まあ、とりあえず言いたいのは、伏線(13番目の登場)は回収したよってことですね!ちなみにエンジェルナンバーは心を軽くしてポジティブな思考を持つことで幸せな恋ができるそうですね!ネガティブの時は天使様にお願い…天使?

それでは!おつはる!

一明日を見るためにー

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