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朝の柔らかな光が部屋に差し込んで、ぼんやりと目を開けると、僕の視界に映ったのは首筋や肩、腕に赤く残るキスマークの数々だった。その痕跡を見つめるたびに、胸の奥がぎゅっと締めつけられるような恥ずかしさが込み上げてきて、自然と顔が熱くなった。
「こんなに…いっぱい、君に触られて…」
静かに布団の中で身体を丸め、昨日の激しくて甘い夜のことを思い返す。
思い出すだけで心臓が早くなり、声にならない吐息が漏れる。
「んっはずかしいなぁ」
布団をぎゅっと掴んで、自分の声の震えに気づいて少し焦る。
そんな時、部屋のドアが静かに開き、龍水がゆっくりと入ってきた。
「おはよう、右京」
その声に、僕はびくっと身体を硬直させてしまう。
龍水は僕の腕や首筋に残る手錠の跡を見つめ、指先でそっと触れながら優しく尋ねた。
「痛かったか?」
僕はドキドキしながら、少し拗ねたように返す。
「昨日、もう無理って言ったじゃないか…」
でも、声は恥ずかしそうに震えて、小さく囁いた。
「痛くはなかったよ。君が優しくしてくれたから…」
龍水はそんな僕の言葉に微笑み、そっと髪を撫でてくれた。
「それなら良かった」
僕はまだ顔を赤くしながらも、彼のぬくもりに少しずつ安心していった。