九条「どうしたんですか?皆さん、こんな時間に集合して」
向坂「実は受験シーズン始まる前に、クラス旅行行こうって話で盛り上がっちゃってさぁ、で、なんだっけ?餃子ツアーの方が一歩優勢って感じだっけ?」
「「そうそうそう」」
予定通り、クラス旅行の会話
九条がパソコンを操作しだし、ある音声を流し始めた。
『それでは被告、鵜久森叶は1年間の学業縛り3教科の刑に処したいと思います!』
は?
九条「すみません。
先ほど化学準備室で入れさせてもらいました。」
いつのまにか九条が鵜久森に近いていて、鵜久森の鞄から何か黒いものを取り出した
眉村「あれって…盗聴器?」
状況の整理がついてきた俺はただひたすら
ムカつきの感情に心を支配された
向坂「里奈ちゃん、なにか勘違いしてない? あれよ?
学業縛りって、その…。」
九条「倫理、現代国語、地理。
この教科の教科書を、見せてもらってもいいですか?」
何も答えることのできない鵜久森をいいことに
九条は鵜久森のロッカーへ向けて歩き出した
九条「これ、開けていいですか?」
野辺「鵜久森さん、嫌がってんじゃん! やめてあげてよ。」
金澤「そうだよ! ヤダよ、ねぇ。」
開けられたロッカーから出てきたのは
悪口が書かれた教科書笑
ああ、、イラつく、
瓜生「なんで知ってんだよ…。
やっぱり、鵜久森。お前先生に…」
瓜生の言葉を遮る様にそして鵜久森を庇う様に
九条は天井を指差し
九条「皆さんの見えない天井の裏に、カメラを仕掛けました。」
瓜生「はぁ!?」
九条「8台。
何日か授業を覗いていて、違和感を覚えました。
この3教科の時だけ、真面目な鵜久森さんの机に教科書がないんです。
そして、先ほどの裁判の内容を聞き、その意味を察しました。」
江波「さっきから何なの? 盗聴とか盗撮とか、そんなの犯罪じゃん! 訴えるよ?」
九条「どうぞ、訴えてください。
でもその時は、私も先ほどの動画と音声を直ちに世の中にアップします。」
ガシャンッ!!!!
とうとうこのイラつきに耐えられなくなった俺は机を蹴り、九条を威嚇した
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