テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
長女の麗華は、家族を取り巻く空気が日に日に狂っていくのを、誰よりも敏感に察知していた。
「地域の顔」を気取りながら、父の店に上がり込んでは協賛金や義務を押し付け、執拗に和田家を追い詰めていく清水の傲慢な態度。父の背中は、日に日に疲弊していくように見えた。
そんな運命の『夏祭り』の数日前。麗華は、『もりあげ隊』の青年のスマートフォンに届いた、一通の不審なポップアップ通知を偶然目撃してしまう。
送り主は清水だった。そこには不気味な隠語とともに、あまりにも醜悪で、冷酷な男たちのやり取りが並んでいた。恋人もまた、『次の祭りの夜、例の場所(神社の木炭小屋)で』と、下卑た返信を送っていたのだ。
(嘘……清水たちは、裏で何かおぞましいことを企んでいるの!? 私の恋人まで巻き込んで……!)
地域の顔役を気取る清水は、裏で若者たちを巻き込み、村の人間には決して言えないようなおぞましい闇の活動に手を染めている。そしてその夜、神社の裏で何かを共有しようとしているのだ。
(神社の裏で『証拠』を突き止めなければ。)
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!