テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

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🎼　体調不良ネタ

第16話 - 💚(看病)、💛(体調不良)

281

2024年12月31日

#sxfn

#skfn

#ご本人様には関係ありません

#体調不良ネタ

睦月

💚(看病)、💛(体調不良)

要約するといやいや期を迎えた黄さんです(違う)

緑「ん……」

　「んぁ……？いまなんじ…」

時計を確認すれば9時30分。

かなりのお寝坊さんだ。

隣にぬくもりを感じ、隣を見れば眠るみことちゃん。

彼も一緒のお寝坊さん。

11時から会議があったのを思い出し、慌てて彼を起こす。

緑「みこちゃん起きて、今日会議だよ」

黄「んん……いやや…」

緑「えぇ…？」

　「だめだよ、今日結構大事なこと決めるんだから」

　「ほら、起きて」

黄「ん゛…やぁ……」

緑「あっ！ちょっと！」

　「困ったなぁ……」

身体を揺すれば布団を頭まで被る彼。

ここまで拒否られることは無くて、どう対応したらいいか困ってしまう。

緑「もぉ……」

　「……ん？」

斜めな彼の機嫌が少しでも良くなるように優しく布団を剥がすと少し赤い彼の顔が見える。

もしかして、熱？

だとしたら意地でも起きようとしない彼に納得がいく。

なかったらないで、起きてもらうだけだからとりあえず熱を測ろう。

緑「みこちゃん起きて、お熱測ろう？」

黄「ん……やだ」

緑「やだの？」

黄「やだ、」

緑「やだかぁ……」

黄「…すちくんがおこして」

緑「え、俺？」

熱を測ることですら嫌がられてしまった。

困っていればこちらへ腕を伸ばされる。

どうやら起こして欲しいらしい。

黄「……おこしてくれへんならずっとここいる」

緑「もう……しょうがないなぁ、」

伸ばされた腕を自身の身体に回させ、彼の身体を起こす。

やっぱり熱い。熱あるな、これ。

緑「そのままここで座っててね、」

黄「ぅん……」

眠そうに目を擦る彼を置いて、体温計を取りに行く。

あれは確定で熱がありそうだし、水と薬と冷えピタも持っていこう。

緑「みこちゃん」

黄「ん…？」

緑「お熱測るよ、左腕ばんざいして」

黄「ばんざい……」

緑「偉いね、…よいしょっ、」

彼の身体に体温計を挟む。

熱無ければ良いんだけど……ある確率の方が高そうだ。

ぴぴぴっ……

緑「あ、」

測り終えたことを知らせる音が鳴り響く。

数字を見れば37.8

微熱とは言えどなかなか辛いだろう。

緑「熱あるねぇ…」

　「みこちゃん何か食べられそう？」

とりあえず薬を飲んでもらおうと思ったが朝起きたばかりの空腹の状態で薬を飲ますのはよくない。

黄「たべれる……」

緑「何食べたい？」

黄「ちゃーはん……」

緑「炒飯はちょっと無理かなぁ…笑」

　「おかゆで我慢して？」

黄「やだ、ちゃーはんがいい」

緑「えぇ…」

まさか炒飯をリクエストされるとは思ってなくて困惑が勝ってしまった。

病人にあんな身体に悪いものを食べさせるわけにはいかない。

緑「炒飯はまた今度作るから、ね？」

黄「む……やくそくやからね」

緑「ん、約束ね」

　「なんのお粥がいい？」

黄「たまごのやつ…」

緑「卵ね、すぐ戻ってくるから、寝れそうだったら寝ちゃいな？」

黄「ん……」

催促すればすぐに横になって寝息が聞こえてくる。

それほど体力の限界だったのだろうか。

素直に寝てくれるなら嬉しい。謎のイヤイヤ期を迎えてしまったこのお姫様をどうにかできるほど俺も寝起きで頭が回っていない。

寝た彼のおでこに冷えピタを貼って外へ出る。

緑「卵がゆか…作れるかな」

スマホでレシピを検索して見よう見まねで作ってみる。

緑「……よし、」

　「もうちょっと冷めたらかな」

なかなか上出来だろう。

冷ましているうちにらんらんに今日の会議を欠席することを連絡することにしよう。

緑「あ、らんらんお疲れぇ」

桃「ん、おつかれぇ」

　「早くない？まだ会議まで1時間あるけど」

　「なんかあった？」

緑「会議のことなんだけどさ、みこちゃん熱が出ちゃって」

　「俺も看病したいから2人欠席でも大丈夫？」

桃「あそうなの？んー…まあ急ぎではないし全然平気だよ」

緑「本当に？ありがとう、またみこちゃんの熱下がったりしたら連絡するね」

桃「ん、おっけー」

　「みことにお大事にって言っといてー」

緑「うん、じゃあお疲れ」

桃「おつー」

緑「よし、」

　「連絡も済んだし…冷めたっぽいし持って行くか」

緑「みこちゃん、」

黄「ん゛…？」

緑「みこちゃん起きて、ご飯食べよ？」

黄「ん……たべるぅ…」

緑「自分で起きれる？」

黄「おこして、」

緑「じゃあ手だけこっち伸ばして？そしたら起こせるから」

黄「ん…」

ゆっくりとこちらへ腕を伸ばす彼。

手に持っていたお粥をベッド脇の棚に置く。

冷めたらただのべちゃべちゃしたお米になってしまうのでそれは避けたい。

なるべく早めに食べてもらおう。

緑「よいしょ、っ、」

黄「ん……」

緑「体調はどう？」

黄「ちょっとさむい……」

緑「寒いかぁ…」

　「熱あがっちゃったかな、」

　「ご飯食べたらお熱測ろうね」

黄「ぅん…？」

あまりわかってなさそうな返事が返ってきた。

あとでまた嫌がられるかもしれないがその時は遠慮なく測らせてもらおう。

緑「ほら、ご飯食べよ？」

黄「ん…？」

　「…たべさせてくれんとやだ、」

緑「え、」

黄「すぷーんもてへんもん、やだ」

緑「もぉ……ほら、お口開けて？」

黄「んぁ…」

緑「あー……」

黄「おいしぃ…」

緑「本当に？よかった」

なかなかのわがままを見せられる。

熱は人をここまで変えるんだなぁ、なんて。

緑「まだ食べられそう？」

黄「たべる、」

黄「もぉ、いらん……」

緑「結構食べられたね。えらいえらい」

　「ご飯食べたしお熱測ろっか」

黄「ぅん……」

ぴぴぴ……

緑「あらぁ…」

液晶を見れば38.4。

さっき測った時は37.8だったか。

通りでいつもに増してぽやぽやしているわけだ。

緑「みこちゃん冷えピタ変えよっか」

黄「ひえぴた…？」

　「これべたべたしとるからやだ、」

緑「えー？」

　「じゃあ氷枕にする？」

そういえば氷枕があったなと思い出す。

ただここにはないから取りに行くことになるが…。

黄「べたべたしない？」

緑「しないよ」

黄「ほんまに？」

緑「ほんと。」

黄「…こおりまくらにする」

緑「ん、わかった」

　「……みこちゃん？」

氷枕を使うことになったので取りに行こうとしたら、後ろから引っ張られる感覚。

後ろを向けば不安そうな顔してこちらをみる彼。

黄「…どこいくん、？」

緑「どこって…氷枕取りに行こうと思って」

黄「ひとりやだ、ここいて」

緑「でも…」

黄「やぁだ」

緑「困ったなぁ……」

黄「ひえぴた、がまんするから」

　「ここいて、？」

そんなに潤んだ目で見られたら、断れないじゃないか。

緑「しょうがないなぁ…」

　「ちょっと冷たいからね」

黄「んっ…つめたい、」

緑「だから言ったじゃん…笑」

　「よし、ご飯も食べたし冷えピタも変えたし…」

　「お薬飲もっか」

黄「…おくすりにがいからやだ」

緑「(言うと思った…)」

今日1日中このわがままなお姫様と過ごしてきたせいで、なんて嫌がられるか予想がついてしまった。

ただ薬は飲んでもらわないと。辛いのは彼。

…こうなったら。

緑「じゃあこっち向いて？」

黄「…？」

　「んぅっ？！？！！」

自身の口に水と薬を含んで、彼と口を合わせる。

これで風邪が移ったら絶対に看病させてやる。

緑「っ…」

黄「んっ、！」

　「、？」

緑「飲めた？」

黄「のんだ、」

緑「お、偉いね」

黄「おれえらい、？」

緑「偉い偉い」

黄「ふへ…」

“偉い”と言えば嬉しそうに目を細める彼。

なんだか幼稚園児を相手しているよう。頭を撫でれば段々と下がってくる彼の瞼。

緑「みこちゃん、眠い？」

黄「ねむい……」

緑「じゃあ寝ちゃおっか、」

　「横になりな？」

黄「…やだ、」

緑「やだ…？？」

　「みこちゃんすごい眠そうだよ、やだの？」

黄「やだ、」

緑「…俺と一緒でも？」

黄「…ねる」

緑「ふふ、じゃあ寝よっか」

黄「ねるっ！」

今までのことを踏まえると何をするにしろ”俺にやってもらうなら”やってくれていた。

ということは寝るのも一緒に寝れば寝てくれるのでは無いかと思った。

大正解だったらしい。

布団の中にお邪魔すればかなり熱い。

緑「みこちゃん熱いねぇ…」

黄「そーぉ…？」

　「んん……」

緑「眠そうだねぇ、無理せず寝たい時に寝な？」

黄「ぅん……」

　「おやすみぃ……」

緑「おやすみ、」

　「(……今回は嫌がらなかったな)」

それほど限界だったのだろうか。

薬が効くことを願って、隣の彼の頭を撫でながら自分も目を瞑った。

こちらも投稿忘れてましたね〜

全掲載含めこれが掲載納め？ですかね〜

私の作品をたくさん愛していただきありがとうございました🙇🏻‍♀️💞

来年も！ぜひ！

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🌾失礼🙏🏿 更新待ってました！！！主さんの作品とても大好きです.ᐟ‪.ᐟ‪.ᐟ‪.ᐟ‪次の更新も楽しみに待ってます！！良いお年を迎えてください.ᐟ‪

睦月

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