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ごめんなさい、アカウントを作成する前にこの作品を作ってしまいました💦こちらのアカウントで動いています
生きるという仮説
人間は、
あの遠くの陸を目印にして泳いでる。
でっかい夢。
でも、泳ぐの、だんだん疲れるんだよ。
手も足も動かなくなってくる。
夢なんて見えなくなる。
なのに、周りを見れば、
誰かは前に進んでる。
自分より先に、うまく、速く。
比べて、落ち込んで、
「なんで自分はこんなにダメなんだ」って。
でも止まったら沈むんだよ。
死にたいって思っても、
人間って、もがくんだよ。
死なせてくれって思いながらも、
泳ぐことをやめられない。
それはたぶん、
本当はまだ、あの陸がほしいんだよ。
見えなくても、遠くても。
だからみんな死なない。
でも、
疲れて、苦しくなって
夢なんてぼやけて見えなくなる。
それでも手足を動かし続ける。
なんでかっていうと──
本当は、みんな気づいてるから。
あの陸の正体は「死」なんだって。
それでも向かってしまう。
だって、そこに行くしかない。
それしか知らない。
どんな人間も、最終的にはそこにたどり着く。
速く泳ぐ人も、遅くもがく人も、
止まって沈む人も──
みんな同じところへ向かってる。
だからこそ、
泳いでるあいだに何を見るのか、
誰と並んで泳ぐのか、
その時間に何を感じるのか──
それだけが、
“生きてる”ってことなんじゃないかな。