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中央監察部首席監察官の工藤にとっての初仕事はULTIMATE総監を決めるという重要な仕事だった。
工藤は教育隊で教官をしていた室口翔平に目をつけた。
そして同日、室口に対し警衛局への呼び出しを行った。工藤からULの総監を頼まれた室口は驚きの表情を見せたが
「これからのULを任せて頂き光栄です。恩返しの意味も込めて自分を育ててくれたULを今度は最高指揮官という立場で守っていきたいと思います」とすぐに承諾した。
そして就任して3日後3代目ULTIMATE総監就任会見を開き、
「日本国の繁栄につとめ、国民に奉仕する事をお約束します。まずは亜細亜連合の早期制圧を最大目標とし組織拡大も視野に入れながら国防を行っていきたいと考えています。そして次世代の国を担う子供達が将来目指して貰えるような組織にしていきたいと思います」
と抱負を述べた。
そして同時に警衛隊生え抜き(警察、自衛隊での所属経験無し)として初めての警衛隊幹部誕生として警衛隊全体いや日本国民からの期待を背負うことになった。 ……………………………………………………………主要登場人物一覧
蔵島壱成(19)…2代目主人公 ULTIMATE緊急事案機動処理部隊第1班所属
中島佑紀弥(19)…ULTIMATE緊急事案機動処理部隊所属
松浦風雅(19)…ULTIMATE緊急事案機動処理部隊所属
長内貴也(52)…ULTIMATE中央指令部長
水崎一躍(23)…ULTIMATE緊急事案機動処理部隊所属
柳生敦也(51)…ULTIMATE緊急事案機動処理部隊所属
赤木龍一(33)…ULTIMATE緊急事案機動処理部隊長
室口翔平(42)…ULTIMATE3代目総監
福良啓二(29)…ULTIMATE総監秘書
岸田正龍(25)…警衛局中央監察部首席監察官付き監察官
工藤哲也(45)…警衛局中央監察部首席監察官
「就任会見で述べた通り私は組織拡大を行いたいと考えています」初の警衛局幹部会議で室口は緊張していた。
「組織拡大?1つの部隊を拡大するのにどれだけ金がかかると思ってる?数億だぞ。そんな大金どこから出すんだ?」1人の幹部警衛官が声を荒らげながら言った。
「全くまだ経験が無いですなー笑」室口の発言に幹部警衛官達は罵った。
「今封鎖区域内は強盗団及び窃盗団による次元が多発しているらしい。当初、制圧、検挙を行っていた西日本方面本部も今では避難民への対応で上手く機能していないと聞いた。西日本方面本部を解散させその費用をULに使うのはどうだ?」
赤木からの提案にまたもや幹部警衛官は笑った。
「そんな簡単に数千人という力を動かせると思うか?それにもし西日本方面本部が解散になって残った奴らはどうする?」
「警衛局での勤務に切り替えるというので問題は無いでしょう」
「馬鹿か。そんな一気に何千人ものの人間を警衛局に入れてみろ。司令塔として上手く機能しなくなるだろ」幹部警衛官の言葉に赤木はその場に座った。
その時1人の男が手を挙げた。
「この1件私におまかせして貰えないでしょうか?もし何かULが起こせばすぐに解散させましょう」
そう言うと男は幹部警衛官達に顔を向けた。
「何か文句でも?」幹部会議が終わると男はそのまま総監室に向かった。秘書の福良から次の予定を聞いているとその男が部屋に入ってきた。
「中央監察部首席監察官付きの岸田正龍です。今からUL幹部を集めて貰えますか?」
「いきなり何ですか?」福良が言った。スルト男は福良の前に立ち塞がった。
「何か?」
「わかった。わかったから落ち着いてくれ」室口は岸田をソファーに座らせた。
「福良、中央指令部に連絡だ。第1会議室に重役を集めろ」
「わかりました」室口に言われ福良は急いで走り出した。
「岸田さんと言ったか?なぜ首席監察官付きのお方がULに?」
「興味があったと言いましょうか。準備された道をひたすら歩み続けた人生に嫌気がさしました」
「それが理由か?」
「私の夢は総統です。そのためには今や注目の的となっているULの総監になる事が近道だと考えました」
「なるほど」
「そろそろ行きますか」そう言うと岸田は腕時計に目をやりながら立ち上がるとそのまま第1会議室に向かった。
「そ、そうだな」室口も急いで会議室に向かった。