「君が死んだら」
私は鈍帝学園中学校2年生の有咲稚㮈。
偏差値は50ちょっとだが,大学の進学実績がよく,「バラ色私立校」の代表格のような学校なので人気であり,倍率は4.3,ととんでもないことになっている。
勿論,母はそれを知っているので,周りにこれでもかという程に自慢し,我が物顔で語るのである。
そのおかげで親戚に会えばすごいだのなんだのと大騒ぎである。正直めんどくさいし,失礼なことを言って仕舞えば,偏差値50ちょっと何て少しの勉強で合格がつかめる。
そんなぼけっとした生活を送っていたら,いつの間にか友達は1人,とひどい具合だ。
それでもお弁当をトイレで食べる何てことにならないだけありがたいのだろう。
クラスの隠キャの代表のような子は,お弁当すらもってこない子だっているのである。
キーンコーンカーンコーン,と嬉しい音が鳴った。
「この音が聞こえれば帰れる」という認識だ。
家への帰り道,公園に少し寄ろうと思い,そこに向かって歩き出した。すると,
「あーかわいそーwww」,という声が耳に飛び込んできた。目を向けると,1人の女の子が髪の毛を引っ張られ,引き摺り回されていたのである。
それを見た瞬間,私は走りだし,半ば逃げる様にして家に帰宅した。
コメント
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今回もめちゃくちゃ良かったよ!!!! あら、それは凄い学校って事ね!!!(?) そ、そうならなくて良かったね…!!! でも友達は1人居るんだ…(?) あらあらあら…いじめかしら? それは良くないわね!!殴…((殴 次回も楽しみに待ってるね!!!!