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『お姉ちゃん!!』
ちなはもうその時から魔法を使えた。
時間を巻き戻す。
『全部、全部お前のせいだ!!!!』
母が包丁を持ったままこっちに走ってくる。
さっき見た光景と同じだ。
千夏はそれを覚えている。だから、母の攻撃を予知しているかのように避けた。
そして母から包丁を奪い、母の左胸、首、腹。色んな箇所を刺した。
『あああああぁぁああああぁあ』
詩夏が叫ぶ。
『静かに。近所にバレる。』
千夏は冷静だった。
母を殺したあと、恨んでいた父のことも刺し殺した。
『このことは、忘れて。』
千夏は詩夏の頭を思いっきり殴る。
記憶を忘れさせるため。
ドンッ
詩夏は意識を失った。
それを確認し、ちなは両親の死体を地下室へと運ぶ。そしてそこで死体を燃やす。
詩夏は目が覚めると、そこは施設。
4年間も眠っていたらしい。
『私は…今までなにを…』
『えっ!詩夏さん、目を覚ましました!』
『なんだって!』
わちゃわちゃ
(なんだろう…なんでそんないにみんな慌ててるの…ここはどこ…?)
その後色々あり、状況が理解できた詩夏。
そんな詩夏の年齢は現在中学一年生だった。
中学一年生の冬に目を覚まし、中学二年生から通学するようになった。
久しぶりの学校。
人見知りだから馴染めなかった。
一年生のときにほとんどの人はもう仲良くなっていた。
(まあいいや。)
学校でも、施設でも、ずっとひとりで生きていた。
高校生になると一人暮らしを始めた。
新しい生活。
高校の入学式の時に初めに話しかけてくれたのが琴音だった。
今まで人との関わりが少ない私にも優しくしてくれた。
そんな事を思い出していた。
完全に油断していた。
ドンッ
『っ…!!』
千夏が詩夏の腹を殴る。
『あたしを楽しませて?2人とも。』
千夏の動きは速かった。相変わらず強い。
詩夏が氷を出す。
琴音が火を灯す。
『いいね〜!そうこなくっちゃ!』
『なんで…なんでこんなことするの?別に私たちは戦わなくていいじゃない!』
詩夏は戦いたくなかった。
実の姉を殺したくはなかった。
『面白いから。』
あまりにも軽い答え。
詩夏の目が揺れる。
『…ふざけないで』
氷が千夏の手を貫いた。
千夏は変わらず笑っていた。
『あはは〜!怒ってる怒ってる〜!』
千夏は後ろの存在に気づいていなかった。
後ろには手に火が灯り千夏を殴ろうとしている涙を流した琴音がいた。
ラストバトル