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俺達はここで二手に別れようと言うことになった。
ここ、誰もいないな…。
???「…っ!」
シャスカ「ん?」
誰だ?よく分からなかった。追ってみるか。
しかし、追いかけた先が外だった。しかも、奴の姿がない。見失っちゃったか〜…。
???「シャ、シャスカ君…久しぶりだね…」
後ろか!?
と振り返ると見覚えのある人物がそこには立っていた。
???「…っ、やっぱり、見たことのある顔。変わんないね」
シャスカ「お前、エランか?」
エラン「正解!覚えててくれてちょー嬉しい」
エラン。学校の調査で一年だけ転校生として潜り込んだ際に出会った。
シャスカ「まさかエランと勝負するなんてな…」
エラン「俺自身、すごく驚いてる」
シャスカ「とっとと終わらせるかっ!早めに決着つけようぜ」
エラン「……っ」
エランは短剣を持ち、そして目の前に駆け寄って振る。
俺は間一髪で避けた。
シャスカ「へぇ…攻撃範囲が意外に大きいのか」
振った衝撃で空気が押し寄せられて、少し押し返される。
シャスカ「風も感じる」
エラン「シャスカ君、さっきから、避けてばっかだねっ!どうしたの!」
これも練ってるって事。隙が生れたその瞬間が俺のターン。
背後に立つ事に成功した俺は自身の力を発動した。
エラン「あれっ、どこに、」
シャスカ「後だ!」
エラン「!?」
気がついたエランは颯爽と振り返る。
避けられてしまい、終いには遠くへ距離を置かれる。
エラン「な、何で俺の……、あ、あれ!?剣、短剣が、」
シャスカ「短剣ってこれの事か?」
エラン「あ、それ!俺の…」
「奪う」事には成功したが、こっから先はどうするか…。
エラン「ど、どうしよう」
どうしよう…。まさか物を奪う能力だったり?だとしたら面倒だな…。
次の瞬間シャスカ君は片手で人差し指と親指で輪っかを作り目で覗く。
そしたら、
エラン「えっ!?」
ま、前が…見え…な、
エラン「う゛っ!!!!」
強く押された?後ろから?見えないから分からない。相手は本気できてるみたい。
エラン「あ、見える」
このままじゃ一歩踏み間違えれば負けてしまう…。
負ければ、マリアルさんになんてこと言われるか…。
でも、相手は友達。俺に寄り添ってくれた唯一の。
1人だった俺に、差し伸べてくれた唯一の…。
こうやってグズグズしてたら殺されてしまうんじゃないか?やらなきゃ。
で、でも、
エラン「うわっ!」
シャスカ「どーした?ボーッとしてさ。まさかもう無理なんて言わないよな?」
エラン「…っ…」
やるしか…。やるしかないんだ!俺は悪く、ない!
!?。奪ったはずの能力がっ!?
シャスカ「まずい!ここじゃ!」
後ろへ逃げた先は川だった。必死で俺は周りが見えてなかった。
エラン「ごめん!」
シャスカ「あっ!」
視界を奪えばっ!!
ジョギッ!!
ボトッ、、
シャスカ「はっ…」
て、手がっ、、!!!
エラン「あ、ご、ごめん!ごめん、」
お腹にも切り跡が付いてしまい、シャスカ君は倒れてしまった。
とうとうやってしまった。傷つけてしまった。手を…怖くて、終わらせたくて、
俺はシャスカ君のそばに駆け寄った。
エラン「シャスカ君…」
ただただ見下ろすことしかできなかった。
許して…。
俺はシャスカ君の両脇を持って、引きずる形で運んだ…。
あれ、この光景どこかで…。