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創鈴高校の恋事情

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創鈴高校の恋事情

4 - 絃灯3 胸の痛み

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2024年08月11日

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「絃歌ぁ。プリントあるから、ドア開けて」

放課後、絃歌へのプリントを届けるため絃歌の家まで来ていた。

「…また来たのかよ。朝も夕方も、飽きねぇな。」

「俺ぐらいしか絃歌に近寄らないしね。」

そう言ったが、俺は少しそれが良いと思っている。

絃歌の優しい所などの普段からでは見えないところは、俺だけが知っていればいい。

(って、俺は絃歌の彼女かって。メンヘラかよ。 )

たまに、俺の中にはそんな考えがよぎる。

なんでこんな感情が出るのかは、分からない。

「で、プリント。早く渡せよ。 」

「うん。はい、これ。」

プリントを渡したとき、絃歌の後ろ側から女の人がでてきた。

少し乱れた服装に、とかれた髪。

茶色のロングヘアの可愛らしい女性だった。

「絃歌君、どうしたの?その子、お友達?」

「ばっ、お前奥に居ろって言っただろ」

俺でもこの状況は理解出来る。

この茶髪の方は絃歌の恋人か何かなのだろう。

それで、家に遊びに来た時に俺に邪魔された、という訳だ。

絃歌の恋人、そう考えた時少し胸が痛くなった。

胸が痛くなるだなんて、恋…?

いや、まさかな。

絃歌に恋だなんて、思う節が…ありすぎる。

なんてことを考えていると、茶髪の方が寄ってくる。

俺は咄嗟に、その場を去ることしか出来なかった。

頭の中では、ふわふわしたことばかり考えていたのに、胸はずっと痛い。

太い針が刺さっているようで、中々抜けない。

家へと走りながら向かう時、涙が頬をつたったのが分かった。

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