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こんな時にだけどめめだて最高すぎて尊い🤦♀️💓なんか語彙力無くなっきたわ、、 続き楽しみにしてます!
あれから無事退院し、今日からまた学校に行くことになったのだが、
「…っ、ぅ…」
「…涼太くん?」
「ごめっ、トイレっ…」
「涼太くん…!?」
着替えも準備も終わったのに。学校、と考えるだけでお腹が痛くなりトイレに籠ってしまった。行かなきゃ、行かなきゃなのに…そう思いながら腹痛に耐えていると、ドアがノックされた。
「涼太くん。大丈夫?」
「蓮、兄さんっ…?」
「そう。…学校行けそう?」
ドア越しからでも分かる蓮兄さんの心配そうな声。前みんなが泊りにきてトイレに籠った時と同じ。行けるって言わないといけないのは分かってる。けど、
「ごめ、無理っ…痛いっ…」
「…分かった。学校に連絡しておくね。」
そう言って蓮兄さんは離れて行った。少しの沈黙が怖かった。腹痛が少しだけ治まって、みんなの所に行かず自分の部屋に戻る。制服からパジャマに着替えもせずにベッドに横になってまるくなる。また、ドアがノックされた。
「…涼太くん。」
「…」
「…入るよ。」
そう言って入ってきたのは、さっきトイレの前にいた蓮兄さんだった。
「…」
「…学校、怖い?」
「…」
「俺、あの2人には言ったことないんだけど。…俺は涼太くんのことを本当の弟だと思っているよ。」
「え…?」
「…俺さ、実家に弟がいるんだけど。そいつと同じくらい、涼太くんのことを大切に思ってる。…だからさ、助け合おうよ。兄弟ってそうだろ?」
「…」
黙って蓮兄さんの方を見ると、蓮兄さんは一筋の涙を流していた。それにびっくりして、蓮兄さんの瞳を見つめる。負けじと蓮兄さんも俺を見つめてきた。
「…学校、怖い…」
「…うん。」
「今日、行かなきゃって、思ってたのに…」
「うん。」
「学校って考えるだけで、お腹痛くて、気持ち悪かったっ…」
「…うん。」
「みんなに、会いたいのにっ…」
「…じゃあ、呼べばいいじゃん。」
「え…?」
「学校はゆっくりでいいよ。先生たちも事情は把握したと思うし。友達とはここでも会えるでしょ?」
「え、でも、迷惑…」
「…友達?それとも俺ら?」
「どっちも…」
「…友達、翔太くんたちはきっと涼太くんに会いたいと思ってるよ。そして、俺らに関しては家族なんだから。前に康二が言ってたでしょ、遠慮されたら悲しいって。」
「あ…」
「あっちの都合がつけば今日でもいいよ。放課後あたりにでも連絡してみな。」
「…うん。」
「じゃあ俺仕事行ってくる。3人とも今日は遅くなると思うから。昼と夜ご飯は冷蔵庫に作ってあるから、チンして食べて。」
「…ありがと…」
「…どういたしまして。行ってくるね。」
「いってらっしゃい…」
そう言って蓮兄さんは出て行った。いじめをまたうけるようになってからあまり開かないようにしてたグループメールを開くと、通知がたくさんたまってて相変わらずだと少し笑みがでた。