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潜入捜査+クロスオーバー(コウノドリ)
時系列的には四宮と小松さんがペルソナを出る前です。下屋は救命にいます
⚠若干、下屋先生と白川先生の間接的な恋愛表現があります。
ペルソナという名前の病院の前で連日不審な動きをしているという通報があったことで潜入して捜査することになった機捜404
志)伊吹、俺らは周産期医療センターにある産科の研修医のフリをして潜入する。知ってるのは病院内 の従業員の人だけだ。無闇に暴れるなよ。
伊)しゅーさんき、いりょうせんたー？
志)周産期医療センターは、妊婦の母体や胎児、新生児の命にために備えた医療機関だ。
伊)へえー、…え、俺らそんなとこに潜入すんの？てか、そーゆーとこに入って暴れるやついる！？
志)いるかもしれないから俺らが捜査するんだろ
伊)そっかー
志)行くぞ
伊)りょーかい
in病院
ペルソナの周産期センターの受付で、産科の人が集まっている前で、志摩と伊吹が自己紹介をしている。
志)はじめまして。本日から研修医としてお世話になります。志摩一未といいます。よろしくお願いします。
伊)はじめまして！研修医の伊吹藍です！病院で働くの初めてなので、いろいろ教えてください。よろしくねー
志摩と伊吹に向けて、拍手が鳴る
そこで、医者らしき人が挨拶をする
鴻)はじめまして、僕は鴻鳥サクラ(こうのとり さくら)です。産科医なので、わからなかったらなんでも聞いてね
四)産科の四宮だ。
鴻)四宮…あ、この人は僕の同期で四宮春樹(しのみや はるき)です
とても優しそうなふわふわ髪の男と愛想のない仏頂面の男の二人がいる。
その時、伊吹と志摩は思っ た。
（しのりん/鴻鳥先生、志摩/伊吹に似てる…？！）
一人の女性が話し始める
小)助産師の、小松留美子(こまつ るみこ )です、まあこんな愛想悪いけど、根は優しいからー、まあ仲良くしてあげて？ねー、しのりん♪
笑う鴻鳥と小松を少し睨む四宮
伊)しのりん？笑ちょーきゅるきゅるじゃん
志)おい伊吹
鴻)今日からふたりともよろしくね、よし、それじゃあみんな通常業務に戻ってー
鴻鳥の合図でそれぞれの業務に戻る看護師たち
鴻)ちょっと、ふたりとも、いいかな？
志)はい
伊)んー？
鴻)あ、四宮も！
四)…わかった
従業員用の談話室のようなところへ招かれた二人、そこにあるソファに腰をかけるよう促され、その通りにする。
鴻)本日から、潜入捜査って形なんですよね
志)はい
四)警備の体制じゃできなかったのか？
伊)んーなんかね、見張ってます！って感じのが急にきても、いなくなったときにまた来るかもだから、こっちの方がいいっしょー的な？
志)はあ…相変わらず言葉のレパートリー少ねえなあ…
鴻)ずっと気になってたんですけど、産科の方に潜入にきたのってなぜでしょうか？
伊)それね、産科ってことは、すぐ逃げれない人が多いじゃん？それに近くに自分で逃げれないちっちゃい子もいて、いち早く駆けつけないとだから、ここにしたらだいじょーぶじゃんってことで、ここにした！
志)伊吹が自分から言い出したんですよ、産科に行こーって
四)なんだ、バカでも真面目なこと考えられるんだな
鴻)こら、四宮！
四)…
伊)しのりんってさ、ちょー感じ悪い魔人だね、妊婦さんにもそんななの？
志)おい伊吹！！
四)…愛想いいけど助けない医者と、感じ悪いけど助ける医者、お前ならどっちに見てもらいたい
鴻)…
伊)助ける医者に決まってんじゃん
四)だろ？なら文句言うな
伊)四宮せんせーってさ、なんか志摩みたい
志)は？
四)どこが
伊)まず、見た目ほぼ一緒、てかどーいつ人物にしかみえない、ね鴻鳥せんせー、おんなじにみえない！？
鴻)それ僕も少し思ってました、笑
四)おいサクラ
伊)あと、フインキ？みたいなー、ふわーっとした感じの、
志)バカ続けんな
鴻)まあ、とりあえずお二人は周産期センター内のNICUに行ってみてはどうですか？
志)そうですね、ありがとうございます
伊)んじゃ、またあとでねー
志摩と伊吹が部屋を出たあと、鴻鳥に話しかける四宮
四)サクラ、今の伊吹ってやつサクラと顔が似てないか？
鴻)そう？僕は伊吹さんの言う通り四宮と志摩さんのほうが顔も性格も似てたと思うよ笑
四)他人の空似だろうな
鴻)そうだね、僕らも通常業務に戻ろう
四)ああ、
一方の志摩と伊吹は…
伊)志摩志摩！今の四宮って人！やっぱ志摩にちょーーーーーーー似てるよ！
志)は？どこが
伊)ぜんっぜんきゅるっとしてなくて、感じ悪かったとこと、顔！
志)顔は気の所為だろ、それ以外はただの悪口じゃねえか
伊)うーん…似てたんだけどな…
志)（伊吹と鴻鳥先生も顔だけは似てたな…他人の空似か）
歩いてNICUの前に立ち中を見る二人
志)新生児の集中治療室だな
伊)赤ちゃんきゅるっとしてるね〜
二人の前にきた医師の二人、その うち一人が話し始める
？)はじめまして、えっと、研修医の方ですか？
志)はい、本日から産科でお世話になります。志摩一未です。
伊)伊吹藍です！
もう一人の医師が話す
？)あぁ、例のですか？
志)はい
先に話した方の医師から話し始める
？)よろしくお願いします。あ、僕の自己紹介がまだでしたね、僕は、
今)新生児科の今橋貴之(いまはし たかのり)です
白)俺は、同じ新生児科の白川領(しらかわ りょう)っていいます
志)よろしくお願いします
伊)よろしくね！
今)じゃあ俺は業務に戻るから、白川、少し案内してもらえる？
白)はい！
業務に戻る今橋
白)じゃあ…
話し始めようとした白川と重なって話すショートカットの女性
？)あれ？新しい研修医の子？
志)あ、はい、新しく産科でお世話になる志摩一未です
伊)俺伊吹藍！君は！？
下)そうなんだ！私は、下屋加江です！今は救命科にいるけど、絶対産科に戻るから！
伊)え、救命！？ちょーかっけー！！
下)えー嬉しいなー笑ありがとね！
伊)志摩、この子ちょーきゅるきゅるなんだけど
志)おい
下)きゅる…？
白)あ、下屋どうした？
下)白川！いやー赤ちゃんたち元気してるかなー って
白)なんていってー、俺に会いたかったんだろ？
下)いやなわけないでしょ
白)そっか笑
伊)志摩、これって…
志)ああ、
目を見合わせる二人
志)どうみても、
伊)うふふってるよね
白)うふふ…？ってどういう意味ですか
志)あ、すみませんなんでもないです
下)…もしかして、私と白川ができてるとでも思いました！？
白)はあ！？何いってんだよ
伊)え、ちがうの！？
下)違いますよ！！ありえないですから！
白)ありえない、…
少し悲しい白川
下)あれ、そういえば、この時期に研修医って珍しいですね
白)お前忘れたのか？
少し小声で言う白川
白)この二人、潜入できた警察の方だぞ
下)え！？あー ！！そっか忘れてた！
志)なにかあればすぐ言って下さいね
下)はい！いやぁ、頼もしいなぁ〜、よろしくお願いします！
伊)いえいえ〜
下)あ、私戻ります！白川もしっかりやれよー！
白)お前もな！
下)あ、二人もじゃーねー！
伊)じゃねー
下屋が仕事場に戻り、再度三人になる志摩と伊吹と白川
白)あぁ、紹介します。ここはNICUといって、治療をするところですが、俺たちはベビーたちをお母さんたちと一緒に育てる場所って考えてます！
志)へぇ、いいですね
白)俺もこの考え方好きなんだよね…、っあ、タメ口ですみません、
伊)全然いーよー、俺ら一応研修医だし
白)ありがと
伊)あ、そーいや白川先生、
白)はい、なんでしょう
伊)下屋先生、他の人にとられちゃうよー ？
白)、…はい！？
志)おい伊吹！失礼なことするな
白)いやいや、俺まず下屋のこと好きじゃないんで！
伊)そうなの！？めっちゃうふふってたのに…
志)ほんとにすみませんうちのバカが
白)えぇ？笑、まあ、いえ
志)俺たちはこれで失礼します。ありがとうございました
白)いえ！頑張ってください
伊)さんきゅー！
産科の方へ戻る二人
伊)じゃ、これからがんばろーねー
志)大変そうだな …
数日経って、事件は起こった。
いつも通り潜入していた404が、周産期医療センター内を見周っていたら、突然叫び声が聞こえた。
伊)！？NICUの方から聞こえた。
志)行くぞ
NICUの前には今橋と白川が立っていて、その前にいるのは、はさみを握った男
志)皆さん離れてください！
伊)おいそこを動くな！！
警棒を取り出す二人
男)なんなんだよ ！！
志)今橋先生白川先生、中に入ってください
中に戻った今橋、戻ろうとしたときに捕まった白川
今)白川！
白)っ…
男)ふざけんな！悪いのはこの病院じゃねえか！！
騒ぎを聞きつけ様子を確認しに来た鴻鳥と四宮
鴻、四)白川！！
鴻)山岡さん…？
男)近づくんじゃねえよ！！
鴻)っ、どうすれば…
四)、…ちっ(舌打ち)
男)返せよ…
伊)あ？
男)俺の嫁この病院で死んだんだよ！！産まれるはずだった子どもも一緒に！俺の嫁と子供返せよ…！
四)…
鴻)やっぱり…
鴻鳥は思い出した。前に、難産となり結局亡くなってしまった奥さんと我が子を目の前にして、深いところへ沈んだような目をしていた方を。
伊)それってさぁ、病院のせいなの？出産って命懸けっしょ
男)じゃあなんで両方助からねえんだよ、
伊)出産ってさ、なにがあるかわからないんだって。ここに来て教えてもらった。
男)ふざっけんな！
ハサミを振り回す男。
振り回したハサミが白川に当たり、怪我をする白川
白)いっ、ｯ…
救命科のため、念の為来た下屋
下)白川！？
男)ちっ、くそっ、
白川を押しやる男
白川のところへ駆け寄る下屋
下)怪我してんじゃん、手当するから
白)ありがとう、
伊)銃刀法、傷害罪…どんだけ罪増やすの
志)…病院へのあてつけ、自分より幸せになる家庭への妬み嫉みできたのか。そんな醜い理由だけで人生棒にふるったのか。
男)違う俺は嫁と子どものために…！
志)それは本当に嫁と子のためになってるのか？お前がどれだけ足掻こうが、お前の嫁と子どもは帰らない。それはただの自己満じゃないのか？
男)いや…っ、ちが…
力が抜け膝から崩れ落ち、手からもハサミが落ちた男。伊吹と志摩がすかさず手錠をかける
そのまま来ていた警察に引き継ぎ、その場は収まった。
談話室にいる志摩と伊吹、鴻鳥と四宮
鴻)本当にお疲れ様でした。それに、ありがとうございました
四)ありがとうございました
志)いえ、…そういえば、鴻鳥先生あの男と面識があるんですか？
鴻)あぁ、あの人は前に難産で奥さんと子どもを亡くされているんです。
伊)だからってなんであんなことするかね…
志)羨ましかったんだろ。大体そんなもんばっかだ、恨みを晴らすとか誰のためとか、自分が中心だと思ってるやつばっかだからな。
四)警察も大変ですね
志)はい。本当に、
その後も色々話して…
潜入捜査も終わり、各場所への別れの挨拶を終え分駐所へ帰った404
伊)いい 人ばっかだったね〜
志)なあそんなもんだろ
伊)あ、志摩、今度これ観に行かない？
志)なんだ？
伊)ピアニストの生演奏だって！！名前は、”BABY“。小松さんにもらったんだ〜♪2枚もらったから、一緒いこ！
志)へぇー、…まあたまにはいい
伊)いえーい！
BABY公演の日
演奏が始まり、美しい音色が響き渡る
伊)なんかすげー雰囲気…
志)あの人がBABY、
伊)…ん、？
演奏が終わって、…
伊)すげー！
志)正体不明なんだな
小声で話し始める伊吹
伊)…志摩、俺、正体わかっちゃったかも…
志)は？
伊)鴻鳥先生、ちょー似てる
志)どこが
伊)んー…フインキ？かなー
志)はっ、また野生の勘かよ
伊)そそー
志)まあたまたまだろ
伊)そっかー…
志)帰るぞ
伊)はいはーい
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あーバレちゃった？
