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ミユキ sideー
夢を見ていた。
私は魔界にいて,姉さんと,幼馴染のマリアと,お兄さんのピノーレくんと一緒に笑っていて。 視界を遮る異物なんて何も無い,青空の下を走り回って,マリアが転んで,みんなで駆け寄って。念子と一緒に寝転がって,みんなで寝ちゃって。起きたら,目の前には義父さんと,ポロちゃんが顔を覗き込んでいて,おはようって笑い合って。すごく,あったかい。ずっと,ここに居たい。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
ふと,気配を感じて目が覚めた。
懐かしくて,大好きな,あの悪魔。
気配はすぐに消えたけど,まだ懐かしさが残っていて,あっちのみんなの事を思い浮かべる。 オペラくん元気かな,ナベリウスくんは苦労しているんだろうな,エイトは何をしているのかな,なんて考えているうちに,自然と口元が緩んでいた。
さて,そろそろ朝ごはんを作らないと。
今日の朝ごはんは,サラダにチーズとベーコン乗せフレンチトースト。スープは・・・うん,コンソメにしよう。
私は今日任務が入っているので,あまりゆっくり食べている時間は無い。フレンチトーストを焼く前に,同居悪魔ーーーマリアを起こさないと。
私達の関係は,人間界では親友というらしい。本人の前では絶対に言わないけど,私はこの関係を結構気に入っていたりする。
日本国内での怪死者・行方不明者は 年平均10000人を超える
その殆どが人間から流れ出た 負の感情
“呪い”による被害
そして その呪いを祓うのが
私達 呪術師だ
呪霊を祓って,祓って,呪詛師を殺して殺して。その繰り返し。全部,全部。みんなの為。
私に,生きる意味をくれた。救い出してくれた。だから,みんなを脅かす見えない脅威は,私が祓う。その方法を知る為に,ここに来たんだ。
でもね,こっちでも,守りたい人達ができたの。だから,もう少し,もう少しだけ,待ってて。
木の扉をノックして,声を掛けてみる。
『朝ご飯できたよ。冷めないうちに食べよう?』返事が返ってこない。う〜ん,コレは目は覚めてるけど布団から出る気はありませんタイプだな。なら,
『先に食べちゃうよ〜?』
よし,大抵の場合コレで起き(((バンッうるさ
「待って!一緒に食べようよ!!」
わかって無いなぁ,私がマリアと一緒じゃない訳ないのに。ま,
『先に顔洗ってきちゃいな?』ニッ
「!うん!」ニッ
さて,フレンチトーストを焼かないと。
また,一日が始まる。