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──翌朝、布団の中で目を覚ますと、チーフはまだ隣で眠っていて、その寝顔をまじまじと見つめた。
「……かっこいいな。昨日はメガネを外した顔をあんまり見られなかったし、ちょっとじっくり見ちゃおうかな」
布団にうつ伏せで頬づえをついて、大好きな人の顔をじっと眺めていたら、
「……うん?」
と、彼が瞼を開いた。
「……ひぁ!」
突然なことにびっくりするあまり、変な声が口から飛び出た。
「……起きてたのか? そんな声出して、どうした?」
「い、いえ、なんにも……」
まさかあなたの顔を見ていてとも言えなくて、そうごまかすと、
「おいで。朝のキスを」
温かかな腕の中にふわりと閉じ込められた……。