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佐久間くんを自宅に招いたのは
本当は告白するつもりだったから
食べ物で釣るみたいなことでもしないと
誘うことなんてとてもできなくて
断られるかも知れないと思いながらも
勇気を振り絞ったんだ
佐久間くんは俺が誘うと
『え、蓮が手料理振る舞ってくれんの?
最高じゃん!』って喜んでくれた
俺が出した料理を美味しそうに食べてくれて
いっぱい喋って笑わせてくれて
いっぱいお酒飲んで酔っ払って…
そうなんだよ
まだ告白できてないのに酔っ払って
うとうとし始めてしまって
これじゃ今日は告白できないなぁって思ったら
なんと佐久間くんのほうからベッドへのお誘い!
食べ物で釣って誘い出すつもりが
ベッドに誘われて佐久間くんを食べ尽くすという
想定外の事態に陥ってしまったってわけ
当初の目的だった告白をすることも叶わず
ずるずると関係が続いてしまったのは
長年恋焦がれていた人と
身体だけでも繋がれたことに
頭が沸いてしまったからかもしれない
このままじゃいけないと思って初心に立ち返り
いざ告白を!と思ったら
そのときには後の祭り
身体を繋げたことで勘違いしてるだけ とか
お前が俺のこと好きになるわけないじゃん
なんて言われて
順番を間違えてしまったことで
何もかもがこんがらがって
時間が経てば経つほどもつれて絡まって
修復不可能なところまで来てしまった
だけど救いの神は現れるもので
俺にとってそれはふっかさんだった
俺と佐久間くんは
顔を合わせると感情が昂ぶってしまって
とても話し合える状態ではなかったけど
ふっかさんが間に入ってくれたことで
あれだけこんがらがっていた関係が
一気に解けていったんだ
なんなら俺も状況についていけなくて
佐久間くんが俺の胸に飛び込んできてくれたとき
何が起こったのか理解できてなかった
「蓮、ごめんね 俺なんも分かってなくて
お前にひどいことをいっぱい言った」
目を真っ赤にして言う佐久間くんを見て
漸く俺たちの関係が前に進んだって気づいた
「好きだよ 蓮
これからは俺の気持ち
いっぱい伝えていくから
聞き逃さずに聞いてくれる?」
急転直下
地獄からの天国
また頭が沸いてしまいそう
「いっぱい聞かせて
俺も精一杯伝えていくから」
そのとき交わしたキスは
俺の人生の中で一番幸せなキスになった
コメント
1件
うわあ、もう…読み終わってじわじわ来てます。「食べ物で釣るつもりがベッドに誘われて食べ尽くす」って冒頭の一文から惹き込まれましたね。告白したいのに身体から入っちゃった、その後のこんがらがり方がすごくリアルで切なかったです。ふっかさんが間に入って解れた流れ、ああそこに第三者が必要だったんだなと納得。最後の「人生で一番幸せなキス」で全部報われた気持ちになりました。構成が上手いなあ。
rn
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rn
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