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あぁ、矢張りあそこで声を掛けておくべきだったな。真逆あんな身近なところにいるとは流石に驚いた。
さて、次は昨日の人工妖の件を処理するか。
だが、一つ問題がある。
それは、どのように処理すれば良いのかわからないのだ。
この様な事件は本来妖研究科に回されるものだから未だ未経験なのだ。
今まで担当してきた事務処理も、このようなものではなく、飽くまで近隣住民への調査的なものだった。
それを言い訳にする、と言うわけではないがこれこそ研究科に回すべきではないのか。
だが、今回は訳が違う。これは飽くまで僕に頼まれた事件なのだ。
ふむ、ではこの事件の解決策を考えなければ。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
複数の案を思いついた。
☀︎僕が1人で出向いて解決する。
これは機密的で情報が漏れる心配がないが、無事に帰って来れる保証はない。
☀︎信頼出来る人物を複数人を連れ解決する。
これは嬭か櫆だな。だが、ついてきてくれるかは分からない。
☀︎いっそのこと研究科に回す。
これは最終手段だ。
阿吽、どれにしようか悩むな。
だが、命というものは一つしかないものだから一つ目の案は遠慮しておきたい。
そうなると消去法で二番目になるが…
嬭と櫆も多忙だからついてきてくれるか怪しい。
まぁ、一度連絡でも入れてみるか。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
『グループラインをつくりました。』
嬭《どうなさいました?
櫆《如何したのー?
じつは——》藜
嬭《自分はついていけますが…
櫆《ぼくも今んところは丸一日空いてる〜!
じゃあ、そう言うことでいいか?》藜
嬭《畏まりました。
櫆《(スタンプを送信しました)
ありがとう》藜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
よかった。これで決定しそうだ。
では、準備を予めしておかなければ。
正直、余り気乗りはしない。
前探偵屋に僕の兄さんは路地裏に居るやもしれない、と言われたが、確証はどちらも無いのだ。
僕はこれでも探偵屋のことを程々に信用している。
それに、いつもに増して真剣な顔をしていたから。
それに、あの人工的な妖の捜し人が兄さんであると言う確証こそない。
でも、人を助ける、見つける、そして最期の時を見送ることが我々の仕事なのだ。
もうどの位経ったか分からないが、とてもとても昔、兄さんと遊んだ記憶が薄らある。
その時の兄さんはもう旅立つ準備をしていたと思う。
それが最後で、もうそこから兄さんと遊んだ記憶が一切ない。
もう一度、ちゃんと出逢えたらぎゅっと抱きしめたい。
僕が触れたら一瞬で崩れ落ちてしまいそうな体、いつも冷たかった手、純粋な瞳、全てが愛おしい。
兄さんであると言うことを突きつけてくれるから。
そして、万全な状態で兄さんにキスをしよう。
そして、少しだけお仕置きをしようか。
あの体を自分自身が汚してしまうという現実に耐えられる気がしない。
でも、そんなことは如何でもいい。
兄さんに拒絶されない限り、僕はどんなに辛くても兄さんと共に生涯を終える詰もりだ。
嗚呼、兄さんが前好きだと言っていたアエーシを買ってこよう。
今も好きかは分からないから、僕が好きなブリューティーカンパニー(お茶)をプレゼントしよう。
そんな事を考えているうちに、準備は終わった様だ。
予定の日にちが、丁度一週間後だからもう少しゆっくりしていても大丈夫だろう。
では、少し仮眠を取ろうか。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
『あれ…?ご主人様なんでお顔が赤いの?』
「へっ⁉︎あ〜///なんもないよっ!」
『おいっ主人は人の考えていることがわかるんだからそんなこと言うなっ!』
『あっ…ごめんなさい…』
「いやっ全然いいんだよ。」
(れい〜…///もぉ〜…!
なぁんでそんな破廉恥な事を考えるのかなぁ〜っ!
僕はそんなこと教えたつもりはないんだけどぉ〜…)
如何やらこの少年は、破廉恥な事には疎いようだ。
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