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「――なるほど、室内が煙かった、ね……」
兄上にお時間をいただき、王の執務室まではせ参じた俺は――文机に座る兄上をまえに、膝を折って深く深くひざまずいていた。
「……このような不祥事を起こし、面目もございません。王族として――公爵として人びとを導く立場でなければならないにも関わらず、私の軽率さが……人びとに動揺を与えてしまいました。王族の信頼を失いかねないこの失態、どのような処罰もお受けする所存でございます。それに――」
「それに?」
やさしい声音でうながしてくれる兄上に、俺は今回のことで一番堪えている本音を申し上げる。
「……俺は、利緒とこのような噂がたってしまったことで、本当に大切に想っていた女性のことを――海春のことを、ひどく傷つけてしまいました……。一生そばにいると誓ったのに――……どう、償えばいいのかも、わからないっ……」
彼女を失った喪失感が胸をえぐるようで、俺は奥********************
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