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『TRÈFLE』
有月さんが天弓と何か話しているのを見てから天弓の姿が見えなかった。エスパーで思考を読むとどうやら二人は喧嘩したらしい。
確かに天弓は不思議な性格をしていて時折何を考えているのか分からない。それに楽もあまり天弓と仲が良くないらしく「アイツと関わるなよ」とこの前言われた。
──でも、天弓もアルカマルからの仲間だし・・・俺を好いてくれているからなぁ。──
俺は10代半ばに有月さんに拾われたから過去の有月さんがいた孤児院、アルカマルのことを知らない。
でも有月さんたちの絆は強く、アルカマルで生き残った楽たちを家族のように大事にしている有月さんが俺は大好きだ。
「天弓どこ行ったんだろ」
アジトにしている場所は廃墟になったホテルで幾つか部屋がある。俺は得意のエスパーを使いながら天弓を探そうとしたらすぐに天弓の思考が読めて部屋に入った。
廃墟と言っても真新しい作りのホテルの部屋はちゃんとベッドもあって居心地がいい。天弓はベッドの端に座って何か考えている様子だ。
「天弓、また上着てない」
「シンくん」
頻繁に天弓は服を着てないことが多くて熊埜御がいる時はいつも叱られていた。足元にTシャツが落ちていたから拾いながら隣に座ると天弓は俺を見るなり嬉しそうな表情を浮かべる。
「有月さんと喧嘩したのか?」
「あー・・・バレたっすか」
苦笑しながら短髪を掻く天弓に俺は浅く息を吐いて抱き着いた。
「俺が有月さんと話そうか?皆んなが仲悪いのは・・・俺いやだよ」
「・・・シンくんは優しいっすね」
有月さんは優しいから俺と話せば天弓と仲直りできるかもしれない。背中に手を回した天弓はそのまま俺をベッドに押し倒す。
「え・・・天弓?」
「シンくんは楽と付き合ってるんすか?」
突然のことで驚いていると天弓が突拍子もないことを聞いてきたから俺は首を傾げた。
付き合ってるって意味は恋人みたいな関係か?俺と楽は常に一緒にいるからそんな関係について深く考えてなくて「違うよ」と素直に答える。
「じゃあ憬と?」
「有月さんと?有月さんも楽も大好きだけど・・・考えたことないな」
「でもエッチなことしてるっすよね?」
「うん」
好きな人と性行為することは悪いことではないだろう。だから俺は天弓に頷くと優しく頬を撫でられたから目を細めた。
「この前三人でエッチしてるとこ見ちゃったんすよ」
「!」
定期的に三人でセックスすることが多くて、それは宇田さんも鹿島さんも何となく察していることだから直接的に言われてこなかったから天弓に言われて俺は羞恥で顔が熱くなる。
「だからさ、俺もシンくんとエッチしたいって話したら怒られたんすよね。もー意味分かんなくないっすか?」
「え・・・?」
──俺が原因で喧嘩したのか?──
この時初めて俺が原因で二人が喧嘩したことを知って罪悪感が芽生えた。天弓がその隙を狙っていたことも知らずに俺は手を伸ばして天弓の眼帯を優しく撫でた。
「シンくんは俺のことも好きっすよね?」
「うん」
「じゃあエッチできるっすよね?」
何で有月さんは俺と天弓がセックスすることを反対していたのかが分からない。有月さんたちは俺にとって全てで、大好きな人とセックスすることは悪いことではないと思っている。
「いいよ。でも有月さんに言わないと──」
「後ででいいっすよ」
「わっ」
有月さんと天弓が仲直りしてから天弓とセックスしようとしたけど天弓は俺の両手をシーツに押し付けてきた。強い力で押し付けられて「痛いよ、天弓」と言うと天弓はハッとしたように目を丸くして手を離す。
「ごめんっす。こういうの、初めてで」
──天弓、えっちするの初めてなのかな?──
心なしか緊張しているように見える天弓に俺はドキドキしてきた。楽の初めても俺だったし、天弓がもしセックスしたことがなかったら俺がリードしてあげたいと思ってしまった。
「キスして、天弓」
「・・・こう、っすか?」
「ん」
エスパーで思考を読んでも天弓の思考はいつもクリアで純粋だ。きっと俺がちゃんと教えてあげれば天弓は元々優しい性格だし有月さんとも仲直りできる、と俺は確信のない根拠を抱く。
触れるだけのキスをしてくれた天弓の手を握り返すと啄むようなキスをした天弓が俺の首筋に顔を埋める。
「シンくんだけっすよ。俺に優しくしてくれるの」
「ん、そんなことないだろ。皆んな話せば分かるって」
──天弓、ほんとは寂しいだけなんだろうな。──
俺より大きな背中が小さく感じて「大丈夫」と優しく言えば首筋を舐められてくすぐったくて身を捩らせた。
ザラリとした舌先で首筋や肩を舐めてくる天弓が俺のトレーナーに手をかけて「脱がしていいっすか?」と律儀に聞いてくるから苦笑しながら頷く。
「いいよ」
──最近は楽とエッチする時は楽優位が多かったから俺が主導権を握ってるみたいで楽しいな。──
初めてのセックスをする天弓の筆下ろしをしてあげたと楽に教えたら驚くだろうか、と考えている天弓が再びキスをしながらトレーナーを捲ってきた。
「楽、シンくんは?」
「ん?」
ゲームに熱中しているとボスが後ろから声をかけてきたから手を止めて振り返る。そういえばいつもは俺の側にいるかボスに甘えているシンの姿が見えない。
「どっかで寝てんじゃね?それかホテル内探検してるとか」
「・・・天弓もいないんだ」
新しい拠点はホテルでまだ施設も新しいからシンがはしゃいでいたのは昨日のことだ。でも野良猫みたいにフラフラと探検するから俺を引きずってでもホテルの中を探検するから俺も次第に気になってきた。
ポツリと呟いたボスの呟きは意味深で「アイツまたなんかしたんすか」と聞くとボスは浅く息を吐く。
「シンくんとエッチしたいんだって」
「・・・へぇ」
アイツなら言いそうだ、と特に驚きもせずにゲーム画面を眺めているとボスは「妬かないの?」と聞いてきたから眉を顰める。
「別に。つーかシンって貞操観念激薄すぎて俺ら大好きだから天弓にも言われたらヤリそう」
10代半ばでボスに拾われたシンはすっかり皆んなを信用して何をされても拒まない性格になった。貞操観念なんてないに等しいから俺とボスの三人でのセックスも、俺とのセックスもシンは拒まない。
「だから心配なんだよ。天弓はブレーキがないから歯止めが効かない。簡単にシンくんを壊しそうだ」
──確かに。──
時折、天弓とシンが会話しているのを見ると天弓がそのままの笑顔でシンを殺すんじゃないかとすら思うことがある。
それくらい天弓は俺たちと違って殺しに意味を持たせていない。
「・・・俺ちょっとトイレ」
ゲーム機を置いて部屋を出ようとするとボスは「うん」とだけ言ってソファーに座って本を読み始める。どうやら最初から俺にシンを探させようとしたらしく、ボスにとって余程天弓が危険な存在かを再認識した俺は「ダル」と独り言を呟いた。
──あれ?──
我に返ると俺はハァハァと犬みたいに息を切らしていた。まるで全速力で走ったみたいな感覚なのに俺は全裸で体をピクピクと痙攣させている。
「あっ!シンくんやっと目が覚めたっすね!」
「ぇ、っ、あ・・・?」
俺の体に覆い被さってきた天弓は変わらず笑顔でズン、と腰を揺らすといつの間にか中に入っていた天弓自身が奥に入ってきた。
──え?挿入ってる・・・?しかもナマだ・・・てか俺って意識トんでたのか?──
「シンくんが途中で意識なくなってヒヤヒヤしたっすよ〜」
安堵したように俺の額の汗を指で優しく拭ってくれた天弓はいつも通りで息ひとつ切らしていない。何があったんだと驚いていると天弓が俺の足を更に開かせる。
「もう何回もイッて意識もトんでたシンくん可愛いっす・・・俺も凄く気持ち良くて、腰止まらないっすよ」
「ッ、てんきゅ──」
ちょっと待ってくれ、と止めようとしたけど天弓が容赦なく激しいピストンを始めてきたから俺は悲鳴に近い声を上げて絶頂を迎えた。
──やば・・・こんなの初めてだ。──
天弓はきっと自分の欲求の為に脇目を振らず俺を強制的に絶頂を導いて中の締め付けを楽しんでいる様子だ。
強い快感に目の前がチカチカして涎を垂らしながら「あっ、あっ、あっ」と淫らな喘ぎを漏らすと天弓の笑みが濃くなる。
「シンくんのナカに出したいっす。いいっすよね?」
「ぁ゛っ、だめ、だ、ッ!外に出して、てんきゅ、ッ、ん゛っ」
「なんでっすか?シンくん妊娠しちゃうんすか?」
「し、ねぇよ、ばかっ」
何とか必死に天弓を説得しようとしているけど腰を掴む天弓の力が強く、そして的確に前立腺を刺激してきて中に射精する気なのが伝わった。
「てん、きゅ、っんっ」
「シンくんのエッチ最高っす・・・っ」
体を屈めて噛み付くようなキスをしてくる天弓に抗えずに舌を絡めると酸素が薄くなってまた意識が飛びそうになる。
「──っう」
「ぃ゛っ、あ゛ぅ・・・」
ビクンと体を震わせて天弓が俺の中で射精しながら俺を強く抱き締めた。ゼロ距離になって潰されるくらい強く抱き締められる痛みと中に射精された快感で俺は抵抗すらできなかった。
「シンくん、気持ちいいっす・・・シンくんとのエッチ、もっとしたいっす」
「あ゛、ぅ、ッ♡てんきゅ、一回抜いて・・・」
「なんでっすか?シンくんのナカ気持ち良くてもう勃ったからこのまま動きたいっす」
抱き締められて繋がったまま今度は体を起こされて対面座位の体位でピストンを再開してくる。
「ひ、ぁっ、あっ、てんきゅ、はげしぃ、ッ」
「だってシンくんのエッチ最高だから」
中に天弓の精液が入ったままピストンを繰り返しているから動く度にグチュグチュといやらしい音が聞こえた。
──ずっとイッてるみたい・・・またトびそうだ。──
暴力的な快感に奥を突かれる度にピュッと半透明な精液が出てきて自分がいつ絶頂を迎えたのか分からなくなる。
このままだと体力が尽きても天弓に犯される、死ぬ、と直感したけど逃げられなくて俺は目先の快感に溺れていた。
「シンくん、また出すっすよ」
耳元で囁く天弓の声は相変わらずで俺は喘ぎなのか呻きなのか分からない声を出して天弓にしがみつくのがやっとだ。
「ぅ・・・っ」
「ん゛・・・っ♡〜〜ッ」
中に2度目の射精をされて俺も絶頂を迎えたけど、もう俺自身からは精液は出なくてドライで達した。
──気持ちいい、でも怖い。有月さん助けて・・・楽・・・。──
薄れゆく意識のなか普段の有月さんと楽のセックスが恋しくなって涙がポロポロと溢れる。汗だくで涙を流す俺に天弓は首を傾げて「大丈夫っすか?」と俺の涙を舌で舐めとった。
「まだできるっすよね?」
獣みたいに爛々とした瞳で見つめる天弓に初めて恐怖を抱いて唇が震えると天弓がキスをしてくる。
「次は後ろから──」
一度俺をベッドに寝かせて体位を変えようとしたら部屋の扉が開く音がした。俺はもう半分くらい意識が飛んでいたけど足音だけで誰かわかって消え入れる声で「がく」と呟く。
「あ、マジかよ最悪」
部屋に入ってきた楽はいつもの仏頂面を更に顰めて俺たちを見た。
部屋に入ってベッドを見れば全裸のシンに覆い被さった全裸の天弓と目が合って思わず眉を顰める。ボスの予想通り、シンは天弓とセックスをして予想通り壊れかけていた。
シンは虚ろな瞳で俺を捉えて、薄く開いた唇からは涎が垂れて顔は汗と涙でぐちゃぐちゃだった。
「楽も混ざるっすか?」
ベッドに近付くとシンの秘部には白い精液が溢れていて何度も中出しをされたのが分かる。屈託のない無垢な笑顔で覆い被さったまま俺に言う天弓に躊躇いなく「バカ?」と罵った。
「楽は憬と一緒にシンくんとエッチしてるっすよね?俺も三人でしたいっす!ね、シンくん」
「んっ」
加減を知らない天弓がシンの胸元を撫でながら同意を求めるがシンは触れられただけで感じるのか甘い声を出すだけだ。
「ボスが知ったら怒るぞ」
「シンくんがいいよって言ったから大丈夫っすよ。楽が混ざらないなら俺とシンくん二人でするっすけど」
そつ言って中に精液が入ったままの秘部に勃起した天弓自身が挿入される寸前に俺はベッドの中に入る。
虚ろな瞳で俺を見つめていたシンが「がく」と弱々しく呼ぶから僅かな嫉妬心と加虐心が芽生えて額の汗で張り付いた髪を指で撫でた。
──このままシンを取られたくない。──
ボスとシンがセックスしているところを見ても何にも感じなかったのに目の前の天弓だと不思議と対抗心が湧いてしまう。
「シン、ヤろーぜ」
「んぅ」
上着を脱ぐとやる気になったことを察した天弓がシンの体を起こして俺の前で足を開かせてM字開脚させる。
秘部からドロリとした精液が垂れるのを見ると視線に気付いたシンが「見ないで」と両手で隠そうとした。
「隠したら掻き出せないだろ」
「掻き出すっすか?いっぱい出したのに」
「お前の精液入ったナカにチンコ挿れたくねーよ」
両手をどかして赤く腫れた秘部に指を挿れるとシンの体がビクンと震える。どこを触っても敏感になっているシンは何をされているのか分からないのか涙を滲ませた瞳で「ぁ、う」と甘い声を上げた。
「すごい・・・こんなに俺のがシンくんのナカに入ってたんすね」
中に溜まっていた天弓の精液を指で掻き出すとシーツが白濁液で汚れるのをシンを抱えながら天弓が恍惚な溜め息を溢す。
「ぁ、ふ・・・っ、がくの、ゆび、すき・・・っ」
蕩けた表情で中に挿れていた指を締め付ける淫靡なシンの姿に次第に興奮してきた俺は履いていたズボンと下着をズラした。
ぱち、と目を覚ますと俺は天弓自身を咥えていた。もちろん記憶なんてないし最初は何が起きているか分からなかったけど後ろからゆっくり陰茎を挿入されて、そして昨日と同じ感覚は見覚えがあって体中が歓喜する。
──楽の、入ってる・・・♡──
「ん゛」
「あ、シンくんまた目を覚ましてくれたっす」
四つん這いの姿勢で口は天弓自身を咥えて秘部には楽自身を受け入れていることを何となく察した。
このまま天弓とセックスをしたら歯止めが効かなくて殺されると思っていたから楽が来てくれたことが嬉しかった。
「シン、後でボスにチクるからな」
──あれ?楽もしかして怒ってる?なんでだ?──
後ろから聞こえる楽の声が僅かに怒っているようにも聞こえて俺は不安になるも天弓が俺の後頭部を掴んで喉奥に押し込んでくる。
「む゛っ」
「わぁ!シンくんのフェラ気持ちいいっす・・・。挿れるのも気持ちいいしフェラも気持ちいいってシンくんとのエッチは最高っすね、楽」
「・・・」
思えば楽と天弓が話していたり、仲良くしているところを見たことがない。
──俺が勝手に天弓とセックスしていたから怒っているのか?二人とも仲良くして欲しいな。──
奥に楽自身が入ってくる度に体中がビクビク震える。もう天弓とのセックスで何回もイッたのに脳がビリビリ痺れるような快感がせめぎ合う。
「ん、ん゛っ・・・」
腰を掴まれて揺らされる度に律動で天弓自身も自然と奉仕する動きになってしまう。
口内で質量が増す天弓自身と俺の気持ちいい場所を把握している楽自身が気持ち良くて、もう射精できないのにずっとイッてるみたいで気持ちいい。
『シンくん、楽が来てから嬉しそうっす。いいなぁ、俺もシンくんと楽みたいな関係になりたいっす』
「っ」
ふと、エスパーを使うと天弓の心の声が聞こえる。やっぱり天弓は皆んなと仲良くしたいだけなんだ、俺と同じで少し不器用なだけで有月さんたちと同じ大切な仲間なんだと実感した。
「シン、天弓ばっかに構うなよ」
「ン゛ッ♡〜〜ッ♡!」
ズン、と唐突に最奥を突かれてビクンと体を震わせ絶頂を迎えると楽が俺の頸に噛みつきながら激しいピストンを繰り返す。
──息、苦し・・・っ。──
このままだと息すら忘れてしまいそうで咄嗟に天弓自身を口から離すとすぐに「あ」と天弓が声を出した。
「シンくん、あとちょっと」
「むぐ・・・っ」
「舐めてっす」
また頭を掴まれると思ったけど今度は優しく頭を撫でられたから楽から与えられる快感に溺れながら懸命に天弓自身に舌を這わせた。
存外優しく頭を撫でる天弓は忘れていたけど俺と楽よりも少し年上だと思い出す。きっと天弓は純粋で優しいんだと再確認できた俺はもう一度天弓自身を咥えた。
──楽の、ナカでおっきくなったの嬉しい・・・天弓ばっかじゃなくて楽も大好きだからな。──
頸を噛まれる度に少しの痛みが快感に繋がって中を締め付けると楽の息遣いが余裕のないものに変わってくる。
上目遣いをすると俺を見下ろす天弓と目が合って、出会った頃と何一つ変わらない笑顔で「シンくん大好きっす」と言う。
「ッ」
頸を噛んでいた楽が息を詰めると絶頂を迎えたのか中に精液が注がれる感覚に目の前がチカチカする。
「シンくん・・・っ、ぅ・・・」
「んむ」
天弓も限界だったのか、低く唸って俺の口内に射精した。もう何回も射精しているのに天弓の濃い精液は一度じゃ飲み込めずに数回に分けて飲んでから先端を軽く吸って最後の一滴まで飲み込んだ。
「わぁ・・・エロ・・・」
「シン、生きてるか?」
俺の行動に驚きながらも喜ぶ天弓を見てから天弓自身を口から離すと全身から力が抜けて脱力する寸前で楽が俺の体を抱き上げる。
「・・・むり、アナルがバカになりそ・・・」
こんなに中出しされたのは初めてでシャワーで汗や中の精液を掻き出さなきゃいけないのに意識が朦朧として楽の体に擦り寄った。
──大変だったけど気持ち、良かったぁ・・・。──
次第に瞼が重くなっていると天弓がまた俺の頭を優しく撫でてくれた。それが嬉しくてふにゃふにゃと笑いながら俺はそのまま深い眠りに就いた。