続きです
大きな建物の中の大きな教室、その大きなスライド式の扉を開けるとすでに何人かは来ているらしい。
すでに話しているものがいたりと、にぎやかだった。
永久は自分の席がどこなのかと見つけ、カバンを置く。
前から歩いていくと後ろの席は髪の毛が半分白く、半分赤い生徒の前ということに気が付く。
向こうも歩いてくるこちらに気が付いたらしい。
前の座席だからということで挨拶を軽くした。
コミュニケーション能力もヒーローになるための能力、、だよね。
永久 「、、、よろしく」
■■ 「、、、あぁ。」(サングラス、、マスク)
あまりしゃべる感じのタイプではないような気がしたので名前だけ聞いておこうと
続けて自己紹介をしようと思った。
永久 「、、私は、敵愛、、」
名字だけ言い終わったところで、前からの視線に気が付いた。
下の名前を言おうとしていたのをとめ、そちらに振り向く。
自分の右斜め前の席に座っている人物からの物だった。
(金髪、、)
■■ 「!サングラスとマスクの赤髪の!!俺!上鳴電気!覚えてる!?」
永久 「入試で一緒だった、、っけ、、覚えてるよ」
上鳴 「同じクラスだったんだな!あんときはありがとう!助けてくれて!」
永久 「、、ヒーロー志望だったら普通。困ってる人間助けないやつのほうがおかしいでしょ、」
上鳴 「ぁ、、あぁ、、そうだな、!」
騒ぐ上鳴に気が付いたらしく、私の前の席にいる男子生徒が「俺も自己紹介する!」と入ってきた。
■■ 「俺は瀬呂、よろしくな!えーと」
永久 「、敵愛永久、、よろしく瀬呂。」
瀬呂 「よろしくな!、んで、、お前は、、、」
■ 「、、轟。」
さっきから名前を言おうとしていたが人に阻まれて話せなかったからか
少し不機嫌そうだ。
上鳴 「おぉ、、怖。」
轟 「、、、」
瀬呂 「永久、か。そのサングラス?かっこいいな!」
永久 「ん、ありがと。」
そんな感じで話していると、
「机に足をかけるな!」という声が聞こえて4人はそちらを振り返った。
眼鏡をかけた生徒が、机に片足を乗せている勝己に注意しているらしかった。
■■ 「雄英の先輩方や机の製作者の方に申し訳ないと思わないか!?」
爆豪 「思わねーよ てめーどこ中だよ 端役が!」
勝己は永久の席の左斜め前だった。
不良、、、
ちゃんとネクタイもつけてないし、
不良の鏡じゃん。私もネクタイはつけてないけど、
なんなら、OKなのかわからないサングラスまでつけてるけど、
そんなことを考えていた永久は右斜め前が上鳴、後ろは轟、前は瀬呂、この三人は覚えることができた。
反対側の横や斜め後ろなどは覚えることができていない。まだ話していないのだから。
話す必要する感じていないのかもしれない。
そんなことを考えているともう一人の幼馴染が女子と話している後ろに
寝袋から出て来た黒づくめの人物がぬっと立ち上がる。
■■ 「ハイ 静かになるまで8秒かかりました。時間は有限、君たちは合理性に欠くね」
■■「担任の相澤消太だ、よろしくね」
相澤 「早速だが、コレ来てグランドに出ろ」
コレと言って寝袋から取り出したのは体操着だった。
皆が言われるがままにそれに着替え、グラウンドに向かうことにする。
更衣室にはいかずにトイレで着替えたほうが速いと思って私はトイレで着替えた。
ここで初めて緑谷は永久に声をかけた。
緑谷 「ぇ、、っと、、と、永久ちゃん、、同じクラス、、だったんだね、」
永久 「、、そうだね。受かったんだ?」
緑谷 「あ、、うん、、」
そのやりとりは短く、冷たいものだった。
その会話を勝己は離れた場所から見ていた。
しばらくして、全員が揃ったらしいとわかるとクラスに向けて言った相澤の言葉は、
「個性把握テスト」を今から行う、という内容だった。
■■ 「入学式は?!ガイダンスは!?」
相澤 「ヒーローになるならそんな悠長な行事、出る時間ないよ」
■■ 「!?」
相澤 「雄英は”自由”な校風が売り文句。そしてそれは”先生側”もまた然り」
合理的だなこの人、
だいぶ、変人だけど、
これから行うらしい個性把握テストの内容を説明し始める。
ソフトボール投げ
立ち幅跳び
50メートル走
持久走
握力
反復横跳び
上体起こし
長座体前屈
相澤 「中学の頃からやってるだろ?”個性”禁止の体力テスト。
国は未だ画一的な記録を取って平均を作り続けてる。合理的じゃない。まぁ、文部科学省の怠慢だよ」
相澤 「あー、、、爆豪、中学の時ソフトボール投げ何mだった?」
爆豪 「!、、67」
相澤 「じゃあ”個性”を使ってやってみろ 円から出なきゃ何してもいい 早よ」
ボールをポンと勝己に渡すと、受け取った勝己は腕を伸ばし始める。
個性禁止でないなら、どんなことになるんだろ、
相澤 「思いっきりな」
爆豪 「んじゃまぁ、、」
大きく振りかぶり叫ぶ。
爆豪 「死ねえ!!!」
ものすごい爆風と共にボールが遥かかなたに飛んで行った。
爆風の影響でそばで見ていた生徒達にもビュオと風が吹きつける。
なぜ死ねという言葉を選んだのか、一応ヒーロー志望でしょ、、とか思ってたら
隣りにいたデクのほうへ視線を向けた。
相澤「まず自分の「最大限」を知る」
計測ができたらしい数値を生徒たちに見せた。
勝己の先ほどのボールは705.2mも飛んだようだった。
先ほど口にしていた67mなんかと全然違う。
これが個性の力。
上鳴 「なんだこれ!!すげー面白そう!」
瀬呂 「705mってマジかよ」
■■ 「”個性”思いっきり使えるんだ!!さすがヒーロー科!!」
、、、デク。
、、無個性なのになんで雄英には入れたの?
まぐれだとして、、個性ありのテストで、
最下位とる可能性が十分にある、
、、心配はしてないけど大丈夫なん?
相澤 「面白そうか」
みなが騒ぐのを聞き、先生がつぶやいた。
突如、雰囲気が一変する。
相澤 「ヒーローになる為の3年間、そんな腹づもりで過ごす気でいるのか?」
相澤 「よし、トータル成績最下位の者は見込み無しと判断し、除籍処分としよう」
相澤 「生徒の如何は先生の”自由”、ようこそ。
これが雄英高校ヒーロー科だ」
先生は、すげぇ性格の悪い笑みを浮かべていた。
ヴィラン顔まじ、かっけぇ。
ヴィラン顔、、、、
はいどうでしたか!
それにもうすぐ期末なので投稿少なくなるかもしれません!
2872文字!終わります。
コメント
2件
面白かったです♪ 高熱大変ですね😣 永久ちゃんの好みがわかってきました!!続き楽しみですが気長に待ちます。
1コメ!? 今回も良かったよ!次回も楽しみにしとるね〜! けどまじ無理は禁物ね! 最近どの県も多分寒くなってきたじゃろうけん、油断は禁物禁物(。'-')(。,_,)