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ホテル暮らしを始めてから長く過ごすうちに
コーヒーや音楽の趣味、お互いに料理好きな事など共通点が多く見つかった。
それもあって、アラスターとは他のみんなよりもたくさん話すようになっていった。
今では言い合いから戦闘になったり、私が作った曲を聴きに彼が部屋を訪れるようなこともしばしばあるくらいだ。
〇〇「そういえば、初めて会ったときそんな事言ってくれてたね」
アラスター「ええ、貴女の戦い方は到底悪魔らしくなくて、非常に新鮮でした」
アラスター「興味があったのですよ。周囲を守ろうなどという甘い考えで地獄を生きていこうとする、貴女の行く末にね」
そう言って、アラスターは意地悪く口角を上げる。
〇〇「・・・・・・甘い、かな」
自分にとって関係のない悪魔たちにだって、みんなそれぞれの生活がある。
私の都合でそれを傷つけたりするのは、どうしても抵抗があった。
そう思うのは、甘い考えなのだろうか。
アラスター「甘いですね、それはもう」
アラスター「ただ、貴女はそれでも強い。なにせ、この私が手ほどきをしているのですから!」
カカカ、と笑うアラスターの言葉が嬉しくて、心の隅が暖かくなる。
〇〇「手ほどきって・・・貴方の憂さ晴らしでしょう?」
アラスター「んー心外ですね。戦い方を学んでいるのですから、損益はお互い様でしょ?」
〇〇「はぁ・・・もういい、口じゃあ敵わないもん」
アラスター「おや!”口でも”の間違いでは?」
〇〇「うるさいよ」
無限に返ってくる軽口に、ここまで来るともう感心してしまう。
こんな時間が、何をしているときよりも楽しい・・・なんて。
〇〇(そんなの、口が裂けても言ってあげないけどね)