「あの、あたしにも婚活のマッチングお願いします。」田貫坂女史は亜漕に言った。「え⁉ あなたは尼僧希望で修行中でしょ?」「同時並行でやりたいんです。良い人はマッチングで有るかわから無いし…そうしたら尼僧修行しているほうが良いと思って。」「でもね、尼僧修行中だと履歴に書けないのよ。」「じゃ一旦辞めて、ここで家政婦として置いて貰えませんか?」
亜漕は田貫坂の気持ちもわから無いでも無く、彼女は再婚で探さ無くてはならない。それに以前トリマーだったので、クレオパトラとエリザベスの世話は慣れている。
「そうね。そうしたら、金隠氏に話しておくから、どんな人が良いの?」「私は出戻りで家に居づらかったんで、ここに置いて貰ったんです。以前の亭主は別に女を作って。前に門跡様は坊さんなら結婚出来るって言ってたじゃ無いですか?」「ええまあ同じ宗派ならねえ…」「ここの仕事も好きなんで、気長に探して貰えないかと…」「じゃあんまり容姿とかの好みじゃ無く、カタい性格の人ね。」「お願いします。」
亜漕は、寺のトリマーが居なくなると困るので引き受ける事にした。(それにしても尼でカタい性格は居ない。どうして直ぐ結婚を考えるのか?)とつらつら思った。
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