テラーノベル
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2.理解不能
※戦争賛美等の意図はありません。
卍 ▶ ナ千ス
👑 ▶ 黒伊王
◇👑 ▶ 白伊王
👑 / 「 … 何 ? その顔 。 気持ち悪いから やめて 、 そして さっさと起きろ 。 聞こえてんだろ ?? 」
俺の上に 乗っかったままの 其奴は 、 そうやって ぶっきらぼうに 言い放った 。 俺の愛するイタ王とは … 真反対に 。
卍 / 「 ちょっと … ちょっと待て 、 誰なんだ 、 お前は 。 俺は 貴様なんて 知らんぞ 」
頭だけ 起き上がり 、 左手で 制すように 其奴の方へ 。 イタ王に似ているけど 、 本当に 知らないんだよ 、 俺は !!!
👑 / 「 っは 、 馬鹿なこと言ってないで 早く ご飯を食え 。 」
そう言って 、 其奴は 俺の上から 退いた … けど !!!
( ごり っ )
卍 / 「 ぃ゛ ッッッ てェエ゛゛ !!!!! 」
俺の腹を … ヒールで 踏んできやがった 。 驚いたし 意外と 痛いしで 、 結構 暴れまくってしまった … 。
____ ムカつく 。 イタ王みたいな 見た目してんのに 、 こんな ドSなんて 。
卍 / 「 貴様 … 、 !!」
👑 / 「 何さ 、 こんな時間まで寝てる 君への 罰だよ 。 悔しかったら やり返してみな ~ 笑 」
人のこと 言えねぇだろ … なんて 言おうとした時 、 俺の心臓の鼓動が 速くなっているのに気づく 。
にや と 悪戯な笑みを浮かべる 其奴を見て 、 なんか 、 どうやら … 俺は ____ 嬉しくなっている 、 ?
卍 / ( こんな イタ王も … イイ … )
ハッ と 我に返ったときには 、 其奴は 顔を顰めていた 。
👑 / 「 … は 、 何その顔 気持ち悪いんだけど 。 もういいや 、 ご飯 捨てとくから 。 」
卍 / 「 ちょちょ ちょ 、 ちょっと待て ッ !!!!! 」
俺は バタバタと ベッドから降りて 、 其奴の後を 追った 。
… 向かい合って 座っている 其奴は 、 何も 気にしていないのか 、 ぱくゝもぐゝと 普通に ご飯を食べていた 。 … 少なくとも 俺は そんな気になれないが …
だって 聞きたいことが多すぎる 。 知らない奴の ご飯なんか 食べにくいし … まずその 黒い軍服はどうしたんだ 、 急なイメチェンか ? ヒールとか 大丈夫かよ 、 その 黒い白目はどうした 。
____ 尽きることの無い そんな 疑問が 、 頭の中を 駆け巡っていた 。 無意識に 其奴を 凝視して 、 何かヒントは 得られないものか と 思っ … 。
👑 / 「 何 ? そんなに じろゝ 見ないでくれない ?? 」
卍 / 「 いや 見ないなんて 無理がある 。 お前の名前も 知らないんだぞ 、 俺は 。 」
👑 / 「 … 名前 ? 普通に “イタリア王国” ですけど 。 」
卍 / 「 いやゝ 、 俺の知ってる イタ王は そんなんじゃ ____ 」
同時に 、 ぱく と 1口 、 ご飯を 口に運んでいた 。 … その時 、 気づいたことがある 。 というより 、 元から 薄々気づいてはいたが 認めにくかった その事実 … 此奴は 、 正真正銘 俺の愛する “イタリア王国” だということ 。
卍 / 「 ……… 。 」
👑 / 「 … 急にだんまりして 、 何 、 ? 」
いつものイタ王と 、 全く同じの 美味い料理 。 風味 、 隠し味も 、 彼奴そのまま 。
____ 「 ねぇ ナチ っ 、 この料理の 隠し味 ____ わかる 、 ? 」
… 脳内を過ぎる 、 愛しい 恋人の声 。 やっぱり 、 そうなんだ と気づく 。 … が 、 本当に 何があったのか … ??
卍 / 「 … なぁ 、 イタ王 。 もしかして イメチェンした … とか ? 」
👑 / 「 莫っ迦じゃないの 。 」
即答だった 。
でも 何故 ____ ?
とその時 、 目の前は 真っ暗に 。
卍 / 「 … なんだ 、 こんな時に 停電か ? 」
席を 立とうとした時 、 その イタ王が 先に 席を立った 。
👑 / 「 あぁ もう 、 また ? ほんと 苛苛する 。 どうにかしろよ 、 オマエ 。 」
卍 / 「 って 言われてもなぁ … 。 」
そう溜息をつく 俺の横を 通り過ぎて 、 黒イタ王は ブレーカーの方へ 。
なんで 停電なんか ____ と 考えている時 、 彼奴の方から バン !!! なんて音が 。
卍 / ( … なんだ ? )
特に おおごとだと思っていなかった俺は 、 普通に ご飯を食べていた 。 普通のイタ王は 何処に行ったんだ … と 思いながら 。 ご飯美味しい と 思いながら 。
ただ 次の瞬間には 、 俺は すぐさま席を立って 、 其奴の元へ 駆けていた 。
◇👑 / 「 いったぁ ……… もう 、 なんで こんなところで 転ぶかなぁ … って 、 ナチ … !? 」
俺は思わず 、 其奴へ 飛び込むようにして 抱き締めた 。 と 同時に 、 自分も驚くくらいの 大声を出す 。
卍 / 「 ど っ 、 どういう っ ことだ !!!!!????? 」
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