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俺はいつの間にか家の前に立っていた。

俺は役立たずなんだから心配かけないようにしないと

とくに咲希には

そう思いドアノブに手を掛けた。

「ただいま〜」

「お兄ちゃん!おかえり!心配したんだよ?結構遅かったから…。」

「そうか…。すまない!咲希。」

「お兄ちゃん。何かあったの?」

「?!いや?なにもないぞ!」

「嘘!ぜ〜ったい何か隠してる!!」

「…ねぇ。お兄ちゃん。強がらなくていいんだよ?ちゃんと辛いことは吐き出さないとダメ!」

「…ありがとう。咲希。」

あぁ。暖かいな。こんなことを言われるなんて。でも、俺はお兄ちゃんだから…。

「お兄ちゃん。いつも頑張らなくていいの。たまには妹に頼って欲しいな。」

頼っても…いいのか?嬉しいな…

「咲希…ありがとう。実はな…」

_____________________

咲希side

「えー!!なにそれ!信じられない!」

「だからやめてきたんだ。」

「辞めて正解だよ!あんなところ!」

「ふふ。咲希は優しいな。」

お兄ちゃん…。辛かったよね。気づかなくてごめんね。

お兄ちゃん…笑顔じゃないな…。酷いよ…

「お兄ちゃん。教えてくれてありがとう!みんなに相談してみる!」

「へ?相談って?」

「ふふ、なーいしょ!!」

「そ、そうか…。」

やっぱり、笑顔じゃない。

笑顔だけど、本当に嬉しい時の笑顔じゃない。

アタシには分かる。だって兄妹だもん。

「お兄ちゃん。少し休憩してくれば?夜ご飯まだ食べれないでしょ?」

「あぁ…ありがとう!俺は本当に幸せだな!優しい妹をもって!」

「も〜う!お兄ちゃんってば!」

許せない。許さない。お兄ちゃんから笑顔を奪った人達。

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