電話を切り、またもや千冬を殴りつけた 。
その最中 、三ツ谷の声が聞こえた気がしたんだ 。
目が重くなって 、意識を失った 。
千冬からの電話で場地の自宅のマンション 、
螺旋階段に向かっている途中 、
鋭い音が聞こえていた 。
急いで向かえば 、千冬は極上の総長に殴られて気を失いかけているところ。
場地は 、刺されて血溜まりが酷かった 。
正直 、千冬の血なのか場地の血なのかも分からない状態だった 。
俺は咄嗟に真っ赤に染った極上の総長の手を掴み 、
殴る手を止めた 。
「 … なんだお前 ? 部外者は出ていけ 。」
「 俺はそいつのダチだ 。」
「 仲間を裏切って 、
「 … は、? 千冬が 、場地を … ?? 」
千冬に目線を向けるが、目を逸らされてしまった 。
「 … 刺されましたって 、助けてくれって 、
言ったのはそっちだろ ?」
「 許せなかったんだとよ 、どうしても 、
千冬の憎意を尊重して 、俺は手を貸してやった 、
だが 、こいつはしくじった 。
冗談に決まってる 。千冬がそんなことするわけねぇ 。
相手は極上の総長 、嘘をつくのが当たり前だ 。
「 … … ちッ 、ちが 、
ッッ 、 はい 、ッ本当ですよ 、三ツ谷くん 、」
酷く震えた声がした。少し押しただけでも死にそうな声だ 。
「 … は? 」
「 俺は 、場地さんを 、殺した 、」
ならなんで 、あんな電話を俺らに 、
「 なんで俺らに助けを求めたんだよ?」
「 … ケジメをつけたかったんです 、
俺は本当にアンタ達の裏切り者だと 、
こうでもしないとアンタら 、信じないっしょ 。」
あぁ 。 こいつは クズ だったんだ 。
俺らが思うより 、ずっっと 、
こんなヤツ 、生きる価値などない 。
千冬の顔は暗くて見えなかった 。
でも 、最後に別れる時 、千冬がいた場所は血ではなく 、
雫が落ちたあとが残っていた 。
「 何がしてぇんだよ 。千冬 。」
あいつは 、本当に俺らを 。
東卍は 、もう俺に手を差し伸べなくなった。
嘘をついたのは 、極上に残るためだった。
とある約束のために 。
俺は本当に場地さんを恨み 、東卍を裏切るなんてこと
ありえない 。
なんなら 、場地さんのことはもう 、許したはずなんだ 。
復讐もクソもないだろう 、
今日もまた 、同じことの繰り返し 、
また夜遅くの廃墟になったゲームセンターで 、
また同じ顔を見て 、同じ血を見て 、
同じ声を聞いて 、同じやり方で 、同じように痛がって 、
同じ埃の匂いを嗅いで 、
同じ血の味がして 、
同じ 、同じ 、同じ 、段々と 、夢を見てるんじゃないかと
思えてきてしまう 。ずっとループの悪夢を 。
逃げられない 。出口のない 。永遠の物語のようで 。
精神が狂いそうになるのを必死に抑えるために 、
夜中毎日泣いて 、いずれか涙すらも出なくなって 。
から笑いしか出ない 。
いずれかクラスメイトにも見向きもされなくなって言った 。
ずっと微笑んでるのが気持ち悪いと 、
中一の時に 、喧嘩して「すげぇ」と崇拝してきた仲間も 、俺の性格も変わっていたせいで 、
どんどん消えていく 。
俺の元のツンとしていた 性格が好きだったと 、
睨みつけてくる目が憧れだった 。
でも今のお前は 、期待を裏切った
憧れだったのに 。
そういって離れていった 、勝手に着いてきて 、
勝手に離れていく 。自分勝手すぎる人間に 、
もう 、何も求めるものも無かった 。
気持ち悪かったんだ 。ただ 。
初めは 、「 俺から離れないで 。」泣き喚いて 、
でも 、もう 、人を見る時に 、モヤがかかって見えた 。
愛してやまない東卍を裏切り 、本当に突き放した 。
みんなは俺を 、恨んでいるだろう 。
それに振り向きもせず 、ただ歩き続ける俺と、
みんなの背中を呆然と見つめる俺と 、
その場で泣き喚いてる俺 。
そして 、 極鬼 の後ろを走る俺 。
俺に必要な俺は 、どれ なんだろう 。
本当の俺は 、どれ ?
もうそれすらも 、わからず、泣いてばかり 。
その日々も消える日々 。
感情すらも消して 、極鬼に捨てられないようにすがる俺 。
なんなんだ 。なんなんだ一体 。
こんなの寄生虫 。昔の俺はこんなんじゃ無かった 。
いつから?いつからだろう?いつ?
どうして 。なんで 。笑える日々を必要とする?
みんなに会いたい __________ 、
… 「 千冬 ? 」
コメント
3件
うわぁぁ!最後の人誰ぇぇぇ!! 一虎?龍星?えぇぇぇぇーー誰! ちふゆん無理に抱えないで助けを求めてぇぇ!!どんなちふゆんも僕は愛してるよぉぉぉぉ!!!!誰かちふゆんを救ってぇぇぇぇーー!!
最後のみんなに会いたいって言う言葉めっちゃ心に刺さった(´•ω•`๑)♡
1コメ!!千冬ぅぅぅ、大丈夫ぅぅぅ? 私からしたらどの千冬も必要だよ(´;ω;`)