コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
教室に入ると、今日も萩原がいた。
「あのさ、萩原」
声をかけると萩原は私の方を振り向いた。
「文化祭のことなんだけど、お金の管理担当、、お会計とか、代金とかお釣りの記録とかの仕事、萩原にお願いできないかな」
「、、俺文化祭行かねえつったろ」
「うん、でもさこの仕事前半も後半も同じ人がやんなきゃいけなくてお店回れないんだよね。仕事だけなら萩原やってくれないかなって」
「そういう問題じゃないだろ」
仕事をまるまる押し付けるような言い方をしてしまった。いや、実際押し付けてるか。
「ほんとまじで計算して書くだけでいいから!頼みます」
「、、、、まあ」
「え、やってくれる?」
「うん」
半分ダメ元のつもりだったが、まさかの承諾してくれた。
「ありがとまじで、助かる」
萩原は勉強に戻った。
「え、萩原がやってくれんの?」
「うん、渋々って感じだったけど」
放課後、由依と二人でクレープ屋のメニューを考えるため教室に残っていた。
「へえめっちゃ意外、、でも助かるね。あ、でも萩原一人でやんの?もともと二人でやるやつだよねあれ」
「んー、私やろっかなって」
「え、凌回んなくていいの?」
「うん、来年もあるし。お店行けないけど舞台発表は見れるしさ」
「、、そんなキャラだった?」「偉いっしょ」「うん、見直したちょっとだけ」「ちょっとだけいらねえだろ」
文化祭は3週間後だ。