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好きが舞い落ちる世界で、僕らは

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好きが舞い落ちる世界で、僕らは

2 - 出会いは唐突に

♥

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2025年02月04日

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年に一度のクラス替え。



これは意味があるのだろうか。



ずっと同じでもいいんじゃないか。




僕はそう思う。



いつものようにクラスに入ってもひとりぼっち。



そう分かっていたから。





当日



あーあ



帰ったら何しよう、そんなことを考えながら後ろの扉から教室に足を踏み入れた。




あれ?



ふと目に入って離れなくなった女の子。



髪の毛がサラサラで、瞳が綺麗で、僕と同じ、孤独な少女。




こんな子居たっけ?




初めてクラス替えに感謝した。



席も近かったし、グループも一緒。




授業中はずっとその子のことしか頭になかった。



4限目、やっとグループ活動で自己紹介をした。



「えっと、亜翠蓮(あすいれん)です。よろしくお願いします。」



最低限のことを言ったつもりだった。



彼女はクスッと笑った。



笑顔も素敵な小柄な女の子。



「初めまして。南雲麗(なぐもれい)です。

転校したばかりなので分からないこともありますがよろしくお願いします。」




何を考えているのか分からない表情、惹き付けられる瞳、全てに一目惚れした。




そう、このクラス替えが、南雲麗との出会いだった。


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