テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
「やっぱりすごく可愛い顔だね。」
目の前には胡散臭な顔にスーツ姿の40~50代の男性
有名番組の制作に関わっている大手企業のプロデューサーだ。
勇人と出演したバラエティー番組の現場にもいた。
「早速だけどこっちにおいで隣に座りなさい、お酒でも飲みながら話そうよ」
「あっ、はい」
高そうなお酒やグラスが置かれたテーブルの向かいにあるソファに男が座っている。
少し距離を開けて同じソファに腰を掛けるが一気に距離を縮められ挙句の果てには腰に手を回される。
「..っ!?」
「仁人くんてすごく肌が白く腰回りも細
くて女の子みたいだ」
「そうですかね…あんまり自分では可愛いと思わないんでわかんないです…」
「すごく魅力的だよ大きな目も、その小さなお口も汚したくなるね」
「..ははは」
急に顎を持ち上げられる。
あ、これキスされるやつだ。
「あの..!」
気持ちが追い付いてなくて咄嗟に顔を背けてしまった。
大人しく従順に振舞うべきなのは分かってる。
この人の機嫌を損ねるべきじゃないって、
「仁人くんさー。お仕事が欲しんだよね?君は君の意思でここにいるんじゃないのかい?
ならどうするのが一番得策かわかるよね?それともやっぱりやめる?」
「いや..あ、あの違くて..やります!できます!初めてで…は、恥ずかしくて..」
ほんとは嫌だし今すぐみんなの所に戻りたいし顔を見たい。
でもこれはみんなのため。リーダーのおれがやらないと。
勇人だってM!LKの事背負ってお仕事頑張ってるのにおれが出来なくてどうする。
我慢すればいいだけ。
そう、我慢すればすぐ終わる。
「やっぱり可愛いね」
「っ!んんっ」
唇が重なっていた。
苦しいしお酒を飲んでいたのか少し甘い味がする。
角度を変えたり舌を入れられたりして口の中がぐちゅぐちゅと音を立てている。
「んっはぁ、ふふ蕩けてるね」
上手く口を閉じられなくって唾液が口の端から零れ落ちる。
「さぁ、、立ってこっちにきなさい」
「…はい」
男が誘導する先は大人の男性が二人で寝転がっても余裕のある大きなベッドだ。
あぁ、ほんとに抱かれるんだ。
ごめんね。みんな。
コメント
2件