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嘉永時代 (1851年)
私の誕生日を迎え9歳になった。
皆にお祝いをされ幸せに楽しく暮らしてきた私は庭の掃除をしながら思っていました。これからも平和に暮らしたい。と。
8月になった頃、勝太が少年を連れてきました。
「お兄ちゃんお帰りなさい」
「お!遥ただいま!」
私は少年の顔をマジマジ見つめてしまい、
「っははは、遥!気に入ったか?」
「あまりにも美形だったもので」
「こいつは”そうじ”だ」
「いや違いますよ、宗次郎。沖田宗次郎。」
「あ、すまんすまん。っははは」
「私は遥。宗次郎宜しくね」
「…」
宗次郎は人見知りなのか無言が続きました。
それにしても美形で今の言葉だと”イケメン”と言うのでしょうか。
「おぉ!そうじ!お手合わせ願いたい!」
「宗次郎だって…」
宗次郎は聞こえるか聞こえないかの声で反発していました。私は笑いそうなのを堪え、庭の掃除を続けました。すると道場から拍手が聞こえてきました。
「そうじ!凄いじゃ無いか!歳、見ていたか?こいつは腕がいいぞ」
「手加減していたのでは無いのか」
「はい?あ、沖田宗次郎といいます。ではお手合わせお願いします。」
「また今度にしておこう、俺は土方歳三」
「土方さん、残念だなぁ」
歳三と勝太は奥の部屋に行くのに宗次郎を私に預け2人は去って行きました。
なんでーーーーはぁ。何話したらいいのよ。
「何歳?年下かな?」
「9歳」
「え、本当に?同い年だ!」
「遥は強いの?」
「私はソコソコかな」
「そっか」
ここから私と宗次郎は仲良くなり学校にも一緒に行くようになりました。兄勝太は改名をし勇になった。
それから時は過ぎ安政時代になりました。