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ただいま日曜午後一時さあ、何時に終わるかな?
あ、そういやシライさんを出す予定ではあるけど、ダジャレを考える自信は皆無だからなくても、許してください。
え?お前シライさん最推しなのにいいのかって?
言いわけがないけど、1時間考えたって、思いつかないのは仕方なくないか。
こっからわかっているのは、AIクロノくんが作られて、そんでアカバくんが死ぬ…
え?きつくね?
やばい死因がある程度思いつくのはシライさんと、レモンちゃんと、チャイヌだけなのに…
こっからアカバくんも考えろと!?何言ってんだ過去の俺!?こちとらテスト前日やで!?
まあ、というわけで、アカバくんの死因が映らない可能性や、変わる可能性が大いにあります。
まあアカバくんが死ぬのは、後ろから数えたほうが早い感じになるので、次々と仲間が死んでいく絶望感があるとは思います。嫌な人は、回れ右で帰ったほうが身のためです。
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「はぁーーーー」
アカバが、深い溜息を出す。それもそうだ。助けに行くと意気込んで、早々に失敗したのだから。
「アカバ、落ち込んでる暇はない。決めたんでしょ。クロノを助けるって。」
「わかっとるわ、行くぞ。まだ、何か助ける方法はあるんじゃ。きっと」
隣にいるレモンが元気づける。もっとも、クロノと同じ任務に行けないというだけで、助ける難易度はダダ上がりだが。
「そうじゃな。しかし、どうすっかな…」
「クロノを殺す前のクロックハンズを倒すっていうのはどう?」
「それも良い案じゃと思ったんが、めったに出会えんで、クソ強いクロックハンズをクロノを殺したやつをしらみつぶしに狙っていくのは現実的じゃなかろう。」
アカバが、元気がないように言う。それもそうだ。
レモンの案は現実的じゃない。場に沈黙が走る。
「じゃあ、内密にスマホンに頼んで、ケース88に行くのは?」
「それじゃ!」
レモンが、しばらくの沈黙のあとに提案する。
スマホンは、クロノと同じで、ケース88の時に壊されてしまった。でも、スマホンはデータが本部に残っていたため、復元することができたのだ。復元したスマホンでも、少し泣き虫で、クロノが大切で、心配症なとこは変わっていない。
だから、たぶん今でも、スマホンはクロノの部屋で泣いている。そう考えた。
___________________________________________________「スマホ、おるか?」
アカバが、クロノに部屋へ入る。
案の定スマホンは、クロノのベッドの上で大泣きしていた。
クロノの部屋は今でも、インテリアは初期のままで、家具の配置も変わっていない。趣味がない、彼らしい部屋が保たれていた。あと半年もすれば、ここには新人が入ることになり、部屋の配置も変わり、クロノの痕跡がまたひとつなくなってしまう。そう考えると、とても悲しくなってくる。そうならないためにも、早くクロノを助けなければ、そうアカバは考えた。
「単刀直入に言うわ。スマホン、私たちをケース88に連れて行ってくれないかしら。」
スマホンが一気に泣き止み、困惑する。
「え、でも、隊長からの許可は、?」
「もらえんかった。じゃから、内緒で連れるってもらおうと思ってな。」
「でも、それがバレたら大ごとですよ!」
「否定は、せんのんじゃな。」
スマホンがバツの悪そうな顔になり、視線が下になる。
「クロノを助けたい。その思いは同じでしょ?
じゃあ私たちに協力して。それとも、スマホンはクロノを助けたくないの?」
「いや、僕も助けたいですよ!助けたい、でも、僕には、その力がない…」
「それにクロックハンズは3人もいました。
それに勝てる戦力を2人で行くのは厳しいかと…」
スマホンが、申し訳なさそうに言う。
「転送も巻き戻しもできませんでした。それはさすがに厳しいです。それに…」
「それでもやってみる価値はある。」
「アカバ、あなたは此処に残って。もし、失敗した時に、自由に動けるように、あなたが此処に残って。」
「おう、分かったんじゃ。絶対に、無理はするなよ。」
アカバも行きたかったが、その一言を飲み込む。
「それでは転送します。」
「ええ、お願い。」
「何ですか、メール?『隊長命令、その場に待機』!?まずいです!どうしてこんなに早く!?そんなことよりも、アカバさん!早送りでこの場から離れてください!」
「どういうことじゃ?」
「早く!」
スマホンのその声から、ただ事ではないことはすぐに理解できた。
「ええい、わかったわ!」
アカバが、早送りをして風のように去る。
走りながら、ふと考えてしまった。
どうしてアカバには離れろといったのに、どうして、レモンには言わなかったのだろう?”隊長命令”というものが関係しているのだろうか?確かに、レモンはアンドロイドで、隊長の命令に逆らえなくてもおかしくはない。
おかしいのは、タイミングと命令内容だ。あの、転送しようとした瞬間に、どうして待機なんていう命令なんだろうか?そもそも、どうして、転送ができなかったのだろうか?
確かに隊長は、自分たちが、クロノを助けたいと思っていて、それを止めようとしている。隊長の許可が降りなくとも、自分たちが助けに行きそうなことぐらい、手に取るように分かるだろう。
ちょっと待て、スマホンが転送する前に言っていた、それに…の続きはなんだ?
どうしてレモンは自分を置いていこうとした?
どうしてスマホンは、命令が届いた時に『どうしてこんなに早く!?』と言った?まるで知っていたみたいじゃないか。
いや、そうか、レモンもスマホンも『知っていたのか』ケース88に行くと、隊長にばれる。行こうとまでしたら、命令違反で、何か罰があるはず。また何かしでかさないように、監視対象になる可能性が高いだろう。
だから、自由に動ける1人が欲しかったのか。レモンもスマホンも機械だ。命令には逆らえない。でも、アカバは人間でやろうと思えば逆らえる。
あの場で自分が行っていれば、自分が監視対象になり、レモンの命令に逆らえない。なら、命令に逆らえないレモンが行くことで、”自由に動ける1人”が生み出されるのか。
なんだ、知らなかったのは自分だけじゃないか。
知らないから、大口が叩けて、知らないくせに気をつかわせて、ダメダメじゃないか。
その後も、もし、たら、は止まらない。
もしかして、許可されてないことをしたスマホンとレモンには、監視対象になるよりもひどい罰があるかも、とか自分が気がついていれば何か変わったのかもしれない、とかたくさん考えた。考えながら本部を移動し続けついに1周した。
部屋には戻らないほうが良いだろうと、自分の部屋へと戻り゙、そこで休日は終わった。
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そこから数ヶ月が経った。レモンとスマホンには、あれえからまだ会えていない。会えていない休日は、資料室で、資料を読みあさったり、クロックハンズに負けないように修行をしたりと、自分なりの最善を尽くしている。
ある休日の食堂だった。
「ん、レモン!」
巻戻士をしていると、長い間会えないなんて、ざらだが今回のは気が気じゃなかった。だから見つけたときには心の底からの喜びを感じた。
友へと駆け寄り、隣りに座るアカバ、
「ねえ、君、誰?」
もっとも、向こうは知らないようだが。
「は!?」
「レモン、お前何いってんじゃ!?わしはアカバじゃ!ア・カ・バ!」
「ああ、君がか。で、私に何のよう?」
アカバの名前を伝えても、態度が一向に変わらない。そもそも、態度は前と変わっていない。口調に違和感があるだけだ。前までのレモンはアカバに『君』なんて使わなかった。
「お前、さっきからおかしいぞ。大丈夫か?変なもんでも食ったんか?」
「用がないなら、私は帰るよ。」
心配したというのにこの反応、やっぱり何かがおかしい。まるで、クロノと知り合う前のような。
「お前そんなこともわからんのんか?わしはお前に聞きたいことがたくさんあるぞ。」
「まず、クロノのことじゃけど…」
「クロノ?誰のこと?」
レモンが聞き返す。
「は?」
アカバの思考が一瞬停止し、思わず声が漏れる。
どうして覚えていないのか、覚えていないことが態度に直結しているのか、それぐらいはアカバにも分かる。
「お前、どうして、クロノのこと覚えていないんか?」
「私は昨日のメンテナンスで容量を圧迫していた、記憶データを全部消してもらったから、クロノが誰かわからない。」
違和感の正体がわかった。記憶が消えた。そりゃあ知らなくても当然だ。でも、それだと疑問が残る。
「どうしてわしのことは覚えてたんじゃ?」
「記憶にないけど、現在巻戻士をしている人はデータとして知っているから。それに…」
”現在”巻戻士の人、つまり、死んでしまったり辞めてしまった人は知らないのか。疑問の正体が解けた。
「それに?なんじゃ?」
「君のことを知っているのは、アカバという巻戻士と関わるなって命令されているから。じゃあね。」
そう言い残し、レモンは席を立って戻っていった。
その後ろ姿を見ながらアカバは呆然とする。
もはや、疑問と後悔しか残らない。記憶が消えた理由は分かる。ケース88に行こうとしたからだ。だがその後の命令は不可解すぎる。どうしてそんなことを言われるのか。
でも、あの場に残ったのはレモンとスマホンだけ、アカバのことが出てくるのはおかしい。
記憶も、….あ、そういうことか、データから見たんだ。わしがいるのを。
つまり、転送しようとしたのがバレて、隊長とスマホンとレモンが出会った。そこからレモンのデータから、わしがいたことも、行こうとしたこともバレた。
だからクロノの存在がレモンから消えて、わしに関わるなと言われて、レモンが、レモンじゃなくなくなった。前の、今までの感情のない、LM−1に戻ってしまった。
そもそも、わしが誘わなければ、レモンは死ななかった。殺されなかった。LM−1にも戻らなかった。
全部わしのせいじゃないか。
アカバは呆然とその場で色々考え、それで、その結論にたどり着いた時には、目から水が出ていた。
すぐに腕で拭う。したたる涙。声を出して泣きたかった。でも、それすらも許されないと思っていた。
だって、レモンをLM−1に戻したのは、殺したのは、全部全部自分が、原因なのだから。
たとえアカバが、原因でも、今は、今だけは、許してほしい。だって、無意識とはいえ最愛の友達を殺してしまったのだから、友達が一気に2人も死んでしまったのだから。そう、心のなかで言い訳し、アカバの目からは涙がこぼれるばかりだった。
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終わった〜。
え、終わったのかだって?
まだ終わってないんだよ!アカバくん編!
終わらすって行っていたじゃないかって?
終わらねえんだよ!というか俺は剣道部は箱推しなんだよ!そのうちの2人が、心を文字通りぶち壊される時を適当にかけるか!
シライさん出てねえじゃんだって?
次出します。次
これは中編。次は後編
注意
アカバくんの死因が通しても思いつきませんでした。ワンチャン死ぬシーンが出てこない可能性があります。ご了承ください。
解説
レモンちゃんが死ぬシーンあったじゃないですか。
レモンちゃんは、厳密に言うと死んでないんですよ。LM−1として生きているのであって、感情があった頃のレモンちゃんはもう死んでいるというのを表しています。なとっくいかない人はコメントで教えてください。
次の投稿は、来週の火曜日までに、アカバくん編最終話(予定)です。
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