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⚠あてんしょん⚠
・knmcの女体化含みます。tukではないです
・初めての小説投稿なので暖かい目で見ていただけると幸いです!
この小説が貴方のお気に入りとなりますように。
それでは、良い小説ライフを。
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突然だが僕、剣持刀也は加賀美ハヤトと清いお付き合いをしている。
何回か社長の家に泊まったり、甘々なひと時を過ごしたり、デートだってもう何回もした。
それはそれは誰もが羨む理想のカップルだったんだけど…。
流石に僕もお洒落をしなくちゃ社長の隣にいれないのでは…と感じてきたのだ。
もちろん社長は『そのままの貴方でも充分可愛らしいですよ』なんて言ってくれたりもしたが、満足出来ない。
なんせ社長はカッコイイのだ。カッコイイ男の隣に立つのはお洒落な女。これが鉄則だろう。
だが僕はお洒落なんて媚びだと思い、一切関わってこなかった。
その為、来週のデートに備えて、お洒落に詳しい人を呼んでみた。
「それじゃ叶くん、不破くん宜しくね」
「えぇ?人任せ…」
「それにしてももちさんお洒落かぁ…。絶対可愛くするんで、任せてください、まじで」
そう、叶くんは誰がなんと言おうとお洒落だ。なんなら存在がお洒落まであるからな。
不破くんはホストだし、女の子の服装とかよく分かってそうなので呼んだ。本人はやる気満々だしまぁいっかと思ってたりする。
僕はなんの服が似合うのかなんて分からないし、タンスに入っている服はジーパンとゆるいパーカーぐらいだ。あと白いTシャツとか。
女の子が履くようなスカートなんて一つも持ってないし、フリフリの服なんてもっての外。
「社長に飽きられないような女になるので、2人とも本気出してください」
「んー、まぁもちさんを目一杯可愛くするのなんて今日が最初で最後かもしれないし…。僕も本気出しちゃおっかなぁ〜」
「あぇ?かなかな本気出すん?…俺も負けてられんなぁ…」
「流石にホストには敵わんかも笑 手加減してくださーい」
「…あんまり派手過ぎるのは勘弁してくださいね」
「「りょーかい」」
とまぁそんな感じで如何にもお洒落そうなお店に来てしまったわけなんだけど…。
非常に入りにくくてどうしようか悩んでる。
普通し〇むらとかユニ〇ロとか無難なとこじゃないの!?
…でも社長のためなら……!!
「……入りましょう」
「お、もちさんやる気だねぇ」
「成長感じるわ〜」
「うるさいな、」
小言を言われるのはムカつくので、ちょっと早歩きで歩いてやった。
後ろから『待ってよもちさーん』とか『もちさん足速くね?』とか言われてるけど無視無視。
人を馬鹿にするのが悪いんだからな。
︎︎⟡
「…ねぇ?長くない?もうこれでいいって…」
「だーめ。……んー、もちさんの髪は黒っぽいし…白色とか水色とか似合うよねぇ…」
「やなぁ…。明るい色が良く似合うんかなぁ、」
まずい、2人を本気にさせてしまった。
先程から僕はずっと着せ替え人形にされている。
あれも違う、これも違うと独り言を零しながら次々と店内にある服達を着せられる。
…もうこれ店員さんにオススメ聞いた方がいいんじゃないか、まじで。
店員さんもチラチラとこちらを見ている気がする…。マジで助けてくれ。
「夏だしねぇ…。見た目も涼しい方が暑苦しくないよねぇ」
「……あっ!もちさん、これどぉ?」
「……不破くんにしてはシンプルじゃん、」
「もちさん嫌がるっしょ?白いワンピース、めっちゃ似合うと思うで?」
「不破くんセンスいいなぁ…よし、僕靴選んでくる!ついでにバッグも!」
「んじゃ、もちさんには試着してきてもらおうかにゃぁ〜」
確かにシンプルだし、明らかにお洒落してると思われなさそう…。
夏だし、社長もそんなガチガチにキメてこないでしょ…。
不破くんから白いワンピースを受け取り、試着室へと向かう。…何故か試着室の前に不破くんが仁王立ちしてたけど。
「…あのぅ、不破くーん…?」
「ん?着れたっすか?もちさん」
「うん、結構いい感じかも。ピッタリって訳でもないし、風が通って涼しそうかな」
「んじゃ、一旦開けんで〜………ぉあ……想像以上かも…もちさん…」
カーテンを開け、不破くんに姿を見せると、少し目が見開き口元に手を当て始めた。
…なんならちょっと顔赤い気がするんだけど。
まあ似合ってないと言われるより似合ってると言われる方が気分がいいので何も言わないでおこう。
「…不破くん、僕これにしようかな」
「……んぇ、あ…そっすね!」
ずっと放心状態だった不破くんを何とかこちらへ引き戻し、元の服に着替える。
「さて、叶くんもそろそろ決まったかな?」
「どうっすかね。もちさん、カーディガンとかどっすか?」
「なに笑 まだ買うの?全然いいけどさぁ」
あれよあれよと半透明の凄くお洒落そうなカーディガンを着させられた。
半透明っていうのもあって、これも風通しが良さそうで暑くならなそうかも。
ミルク色で可愛いし。割とお洒落じゃない?
これで社長にも飽きられないはず!!!流石叶くんと不破くんだなぁ。これからも頼むかぁ。
「もちさーん!見て!可愛くない?」
「あぇ、かなかな決まったっぽいっすね」
「だね。行こうか」
︎︎⟡
「うっっわぁ……もちさん超可愛いんだけど…」
「控えめに言って天使やなぁ」
「……あのさぁ。褒めてくれるのは嬉しいよ?嬉しいんだけど……」
「?嬉しいならええやんかぁ」
「写真撮るのは許してないんだけど!?」
「あれ、写真撮影禁止だった?」
「折角なら可愛い姿のもちさんをカメラに収めとかな損やろ?」
「…まぁ、いいんだけどぉ…」
可愛い可愛いと言われながら写真を撮られるのには生憎慣れていないもので。
若干顔を赤くしながら、写真撮影会が行われていた。
(……社長も、喜んでくれるかな…)
なんて、少し乙女なことを考えちゃったりして。
もしかしたら僕がお洒落してきたことに驚いちゃうかも。前もって少しだけ忠告しておこうかな。
僕の姿を見た瞬間硬直しちゃったりして。そうなったら笑っちゃうかもなぁ。
嗚呼、駄目だ。社長のことを考えるとニヤけが止まらなくなる。
社長のこと、大好きなんだなぁ。自分って。
……まぁ、逆に社長も僕のこと大好きなのだろうけども。
年の差なんて関係ない。お互いがお互いを思い合って生活していれば年の差なんていつか気にしなくなる。僕たちだってそうだった。
初めはぎこちないカップルだったけど、一緒に過ごしていく中でお互いのことをよく知れたし、もっと知りたくなった。
社長のことを知る度に、僕の社長好き度がグングン上がっていく気がしている。なんなら上がっている。
嗚呼、好きだなあ。社長も今、僕のこと考えていてくれないかなあ。
パシャッ
そんなことをフワフワと考えぼやーっとしていると、シャッター音が聞こえてくる。
あ、今は写真撮られてるんだっけ。ニヤけ面が撮られてるのは不服だけど、ボケっとしてる方が悪いか。
「もちさんもちさん」
不破くんが話しかけてくる。
「なに?不破くん」
「見て、さっきのもちさんの顔」
ズイっと差し出してきた画面を見ると、心底幸せです!という顔をしている僕がいた。
…多分社長のことを考えていた時だ。恥ずかしすぎる。なんて間抜け面なんだろう。
「ふふ、もちさん幸せそ〜笑」
「社長と付き合ってから、もちさんの笑顔増えたっすもんねぇ〜。社長すごいっすわぁ」
「……」
「あれ?もちさん茹でダコみたいだよ?笑」
「にゃはは、照れちゃった?」
「…っ!もう帰る!!」
2人のことなんて置いて、早足で帰り道を歩く。
顔が熱い、まるで熱があるみたいだ。
2人へのお礼なんてしていないけれど、家に帰ってからスマホで連絡しておけば大丈夫だろう。
それより今は、この顔の赤さと熱さをどうにかしたい。どうにかしてくれ。
少し傾いてきた夕日が、早足で歩く僕をテラテラと照らしていた。
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どうだったでしょうか!
久しぶりに小説自体を書いたので少し違和感があるかもしれませんが…。
こんな感じでknmc右固定小説シリーズを書いていこうと思っているので、応援して頂けると嬉しいです!!
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また次の小説でお会いしましょう。