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『消えた歌、響く声』

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『消えた歌、響く声』

26 - 第22話 ひまわりの便り

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2025年05月15日

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ミィコは、コースターに描かれたひまわりの絵をじっと見つめていた。胸の奥に灯った小さな光が、じんわりと心に広がっていく。

その静けさの中で、スマホが小さく震えた。StarLiveからのDM通知。送り主は――セバス。


コメント欄でしか言葉を交わしたことのなかった彼からの初めてのメッセージに、ミィコは少しだけ息を呑んだ。


「…ミィコをイメージして描いたイラスト、どうかな?」


ぎこちないけれど、どこかまっすぐで優しい文面。彼らしさが滲んでいた。


思わず微笑みながら、添付された画像を開く。そこには、ひまわり畑の中で歌う少女の姿があった。


黄色のワンピース、風に揺れる髪、柔らかな光を浴びているその子は――まさに、自分。


絵の中に咲くひまわりは、テーブルのコースターとそっくりだった。


「……え? このひまわり、同じ……?」


驚きの中に、ふっとイタズラ心が芽生える。少し照れながらも、ミィコはコースターを写真に撮り、返信を打った。


「セバスさん、素敵なイラストありがとう! …ねえ、この絵、知ってる?」


送信ボタンを押した瞬間、くすりと笑みがこぼれる。「どう返してくるかな…」と、心が少し弾んだ。


春の光が、ミィコの頬をやさしく照らす。セバスとの繋がりが、心にあたたかい余韻を残していた。それはまるで、ひまわりが陽射しを受けて静かに咲く、そんな光景のようだった。



#ミィコの物語 #ひまわりの便り #創作小説 #春の再会 #心に咲く光 #セバスとミィコ #優しさの循環 #イラストから始まる物語 #ライバーとリスナー #静かに繋がる心


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