「・・・・・・・・。」
全ての事後処理を終えたカルドが、ソファに座りながら、向かいのソファで意識を失い眠っているオーターを見つめていた。
見つめているその目には、先程のようなオーターの身体を貪っていた時のギラギラした凶暴さはなく、静かで憂いを帯びていた。
(どんな手を使ってでも君を手に入れる、そう決めた。だからそうした。なのに何故満たされないんだろう。・・・いや、そんなものはとっくに分かっている。ただ一方的な行為だったからだ。)
「・・・はは。」
力なく笑いながら、カルドは自身の髪をクシャリとかき乱した。
(『体だけなんて虚しい』なんて言葉があるけれど本当だな。)
「好きなんだ、オーター。君のことが。」
カルドが苦しそうに呟く。
すると、
「・・・・・ですから、何故それを初めに言わないんですか、バカルド。」
「!?・・・オーター。」
いつの間にか目を覚ましていたオーターが思いにふけっていたカルドに言った。
そして、薬の効力が切れたらしい体をなんとか動かしながら身を起こした。
が、その拍子に、
「いっ!」
と短い悲鳴を上げ腰をおさえた。カルドに無理矢理開かれた身体が悲鳴を上げたのだ。
「オーター!」
カルドが慌てて痛みに顔を歪めるオーターの元へと駆け寄る。
そして手を伸ばし触れようとしたが、それより速く、
パン!
オーターがカルドの頬を平手打ちした。
コメント
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わーおどんな展開になるんだろう、、