この世界には能力がある。この能力には、歳なんて関係ない。
0歳の頃から能力を持っている者、逆に死ぬまで能力に目覚めなかったもの、様々だ。しかし、この能力を使えるのは適合した者しか扱えない。適合できなかった者は、その能力に耐えられず、自我を忘れて暴れまわる。これを不合者と呼ぶ。
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ここは、沖縄。望花はずっとそこをさまよっていた。
ドサ((望花が倒れる音
しかし、倒れてしまった。
杏耶side
杏耶「おい…おい!!。お前、大丈夫か!?。」
だめだ、呼吸も浅い。
杏耶「クソ。一回こいつを詰め所に!!。」
クソ。何で、あんなところで倒れてたんだよ。
やっと、、、、、、ついた。
杏耶「はぁはぁ。おい。広斗!!、遥花!!すまねぇが来てくれ。」
流石に俺一人じゃ何もできねぇ。
遥花「なんですか。杏耶兄さん。」
広斗「どこ行ってたんだ。杏、急にどっか行きやがって。ってその嬢ちゃんどうしたんだ。顔色が悪いじゃねぇか。」
遥花「私の部屋が一番近いので一旦私の部屋に。」
杏耶「あぁ。」
遥花「ここに寝かせてください。」
そう言われ、俺は遥花が敷いた布団に女の子を寝かせた。
しばらくしたら、目を覚ました。
望花side
ここは、、、、、、、、どこ?。
待って、一旦状況を整理しよう。私は沖縄まできて、、、、、。もしかして連れ戻された!!。なら逃げないと。そうして、立ち上がろうとするとふらついてしまった。そこに男の人が支えてくれて
杏耶「大丈夫か!?。まだ熱が下がってねぇんだ。まだ休んどけ。」
と言って布団にまた寝かしつけられた。
杏耶「大丈夫だ俺らはおめぇに危害を加えるようなことをしない。約束する。」
広斗「あぁ。」
そう言われて安心できた、、、、、、、、、訳では無い。だってこの人たちがやってることは誘拐ですよ。信用できるわけがないんですよ。
杏耶「お前の名前はなんだ?。」
広斗「おいおい。杏、この子は、熱があるんだ。質問は熱が下がってからにしろよ。」
杏耶「そうだったな。悪い。」
、、、、、、、それぐらいなら、答えてもいいかな。そして私は起き上がってこういった。
望花「…望花。うちの名前は、福原望花。」
広斗「あぁ。そうか。今は、無理しないでいいんだぞ。」
遥花「そうですよ。」
望花「別に大丈夫です。答えられる限りは答えます。」
もし、助けてくれたならお礼がしたい。敵なら潰す。
広斗「じゃぁ。親御さんはどうした。」
望花「いないです。父は、私が生まれてきて数年後、殺され、母は、不合者になってしまい…。なのでどちらもいません。」
広斗「そうか。すまねぇな。嫌なこと思い出させてしまったろ。」
望花「大丈夫です。」
遥花「あの次は私から聞きたいことがあるんですが…。そのあざなんですか?。」
遥花が袖からはみ出ているあざを指差し聞いた。しかし、そのあざを逆の手でおさえ下を向いてしまった。
遥花「あ。すいません。嫌なら言わなくていいんです。ただ、あざ、とても広かったので……。」
望花のあざは、腕だけでなく腹部と背中、足にまで広がっている。
望花「大丈夫です。」
望花は、顔を上げ腕をおさえながら言った。
杏耶「おい。望花ほんとにおめぇは、大丈夫なのか。嫌なら言わねぇでいい。おめぇがつれぇ思いするんだったら俺らは聞きたくない。」
そう言って望花を肩に寄せ抱きしめた。
杏耶「安心しろ。別にお前が俺らが聞いたことを全部答えないといけないわけでもねぇ。」
そう言いながら望花を抱きしめながら撫でた。そして、望花は静かに泣いていた。
望花「ありが…とう…ございます。」
望花が泣き止んだ後、杏耶が言った。
杏耶「おめぇ行くとこねぇんだろ。ここに居てもいいぞ。なぁ広斗。」
広斗「あぁ。だが、部屋が準備できるまでは、誰かの部屋に居てもらわねぇとだぞ。」
遥花「なら。私の部屋でいいんじゃないですか。」
広斗「それもそうだな。」
杏耶「おいおい待て待て。部屋がどうこうじゃなくて、先に望花がどうするかだろ。」
広斗「あぁ。そうだったな。」
杏耶「はぁ。で、望花は、どうしたい?。」
望花「…少し、時間をください。」
広斗「あぁ。焦って決める必要もねぇからゆっくり決めろ。」
遥花「それなら、もう夕暮れ時なのでお風呂に行きましょう。近くには、温泉があるんですよ。」
広斗「そうだな。俺は、飯を作るとするか。」
杏耶「俺は、書類をまとめとくな。」
広斗「え!!。あ、あの勉強嫌いの杏が書類を!!。今日は、雨でも降るんか。」
杏耶「うっせぇな。最近、サボってたから溜まってんだよ。面倒くせぇ。」
そんな、会話をクスクス笑いながら見ていた遥花が口を開いた。
遥花「熱も下がってきたようなので望花さんも一緒にお風呂入りません?。服なら私が準備しますよ。今日くらいはここに泊まっていけばいいですし。」
望花「なら。お願いします。」
遥花「はい。わかりました。準備したらここに来るので待っててくださいね。」
望花「あ、あの。ここは何階ですか。外って、どうしたら見れますか。」
遥花「ここは、一階です。あと、その奥の襖を開けたら外を見ることができますよ。今日は、暑いですからね。好きな時に換気していいですよ。」
__________________________次回に続く___________________________
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