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この度は、『拾われたあの子は実は…』を読んでくださりありがとうございます。

今更なんですけど、投稿日を土曜日にしようと思います。流石に毎日は無理なので…。

やってほしいこと、リクエストなどがあったらください。できる限りはやらせてもらいます。

それでは、どうぞ。

_____________________

望花side

望花(ここから出ていく…。)

先ほど聞いた襖を開け、外に出た。できるだけ遠くに行くために必死に走った。

遥花side

遥花「望花さん。準備してきましたよ。」

あれ、部屋から返事がない。どうしたんだろう。入ってみよう。

遥花「望花さん、入りますよ。」

え。いない!!。急いで杏耶兄さんたちに言わないと。

杏耶side

遥花「杏耶兄さん。大変!!。」

杏耶「なんだ?。」

資料整理があらかた片付いた時に遥花が、荒い息をして部屋に入ってきた。

遥花「部屋に、望花さんがいなくて、それで、奥の襖が開いていてそれで多分どこかにいったんじゃないかって。」

杏耶「なんだって。まだ、熱が下がったばかりだぞ。遥花は、広斗を呼んでくれ。俺は、先に空から探しとく。」

遥花にそう伝えて俺は窓から出ていった。

遥花「分かった。」

俺は、炎のボードをだし、それに乗った。俺の靴は燃えないようにコーティングされてるやつだからな。

クソ。さっきから探してんのに全然いねぇな。さっきまで部屋にいたんだ。まだそう遠くには言ってねぇはず……いた!!。

俺が見つけると走る速度を上げやがった。だったら俺もはやく。

俺は望花を捕まえてボードの上に乗せた。乗らせたのはいいんだが、何から聞くか、、、、。そんな事を悩んでいると、、、。

望花「あ、あの。何で空なんかに来たんですか?。」

杏耶「おめぇがまた逃げるかもしれねぇからな。逃げないために飛んでんだ。望花、何で逃げたんだ。」

望花は下を向いて言った。

望花「こんな私を助けてくださりありがとうございます。けど、もう迷惑はかけられませんので、さようなら。」

そう言って、俺を押して自分から飛び降りた。

杏耶「!!。望花!!。」

そう言ったと同時に俺もボードから飛び降りた。

そして間一髪で左手に炎のボードを、右手に望花の手首を掴んだ。掴んだはいいが、素手で炎を掴んだから左手がチリチリと音を立てながら燃えていく。火力はおさえてんのにこんなに痛いのかよ。

望花「手を離してください。あなたの手が…。」

杏耶「そんなに俺のことが心配ならじっとしててくれ持ち上げるから。」

俺はそう言って望花を持ち上げた。

杏耶「一旦詰め所戻るぞ。広斗も心配してんだ。」

望花「いいです。さっきも言いましたが迷惑をかけるわけには行きません。」

まだ、それ引きずってんのかよ。

杏耶「はぁ。俺らは、お前がいることは迷惑だと思ってねぇし、しかもこのままどっか行くのは俺らが心配して逆に迷惑だ。」

俺の本音を言ったら黙り込んでしまった。とりあえず火傷したところを治療したいのと、広斗たちが心配してるから詰め所に帰った。

遥花「大丈夫だった?。怪我してない?。どこか痛いところない?。」

すると遥花が望花を抱きしめた。そして俺は広斗に火傷したところを治療してもらった。すると望花が急に泣き出した。

杏耶「大丈夫か?。」

遥花「大丈夫?。やっぱり、どこか痛いの?。」

広斗「お前がしつこいからだろ。」

遥花「え!。私のせい!?。」

望花「ち……ちが…う…はる…か…さんの…せいじゃ…ない。」

遥花「良かった。」

広斗(冗談でいったつもりなんだがな…。)

しばらくしたら、望花は泣き止んだ。

杏耶「なぁ。何で、出ていこうとしたんだ?。」

望花「それは…………ごめんなさい、いい、たく、ない、です。」

そう言いながら、下を向いてしまった。それを慰めるために俺は望花を抱きしめこういった。

杏耶「えらいぞ。自分が言いたくないことちゃんと言えたじゃねぇか。」

望花「うん!。」

望花は俺を抱きしめ返して元気よくいった。

杏耶「まぁ。もう今日は風呂入って寝な。遥花についてって行きゃ、なんとかなるだろ。」

望花「は〜い。」

遥花「望花さん。いきますよ〜。」

望花「はい。」

そして、二人は手を繋いで温泉に向かっていった。

広斗「こう見ると、望花も普通の女の子だな。」

杏耶「あぁ。あいつも楽しそうに笑っていたからな。過去に苦しいことがあったんだろうけど、今は聞かないでおこう。」

広斗「そうだな。」

拾われたあのこは実は…

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