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コメント
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謎注意
こんなのおかしい。
だって、私はちゃんと｢あの人｣をやれてたでしょう？
見た目も、声も、性格も、仕草も、全部。
あの人が居なくなるとみんなが困るから、だから私は私を捨ててあの人になったのに。
あの人はみんなに求められてて、でも私は必要とされていなかった。
だから要らない私より、必要なあの人を演じてたのに。
どうして私があの人になってる時に私の思い出話をするの？
まるで私が求められているみたい。
これ以上はやめて。私が勘違いしちゃうから、求められていると、必要とされていると勘違いしちゃうから。
もう泣かないで。悲しませたくて私は私を捨てたんじゃない、笑顔でいて欲しかったから、私を捨ててあの人になったのに。どうして
でも、もう戻れない。
私が生き返る事も、あの人が戻ってくる事もない。
どう足掻いでも 過去には抗えない
最後に私が生きた私の人生の中で、人に必要とされるというのは、1番嬉しい出来事だった。それは、私があの人を演じていたとしても。
精々、あの人を最後まで上手く生きてやる。
全力で、私以外の私で足掻いてやる。
終わりが来る時まで。
おわり
