テラーノベル
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その夜。
亮の部屋で、ゲームをしていた悠真がふとコントローラーを置いた。
「……亮」
「ん?」
ポテチをつまみながら、亮が目を向ける。
「……クリスマス、咲ちゃんと出かけることになった」
部屋の空気が一瞬止まった。
亮は口にしていたポテチを飲み込み、じっと悠真を見た。
「……はあ? お前、やっとかよ」
「いや、別に、そういうんじゃ――」
慌てて否定しかける悠真の肩を、亮が軽く小突いた。
「言い訳すんな。俺はお前がどんな目で咲を見てるか、ずっと知ってたからな」
悠真は言葉を失い、視線を伏せるしかなかった。
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