〘 📢seed 〙
“あんな覚悟”(22話推奨)をした翌日。
俺は夜遅くに🌸が帰ってくるのを確認して、早速行動に出ることにした。
📢「なぁお前ら〜」
☂️「どしたの📢兄〜!」
📢「お前らはさ、🌸が死んだら___」
👑「絶対嫌やッッ!!!」(泣き目(同
☂️「やだやだやだやだッッッ!!!」(泣き目(同
🎮「俺も嫌ッ、兄弟みんな死ぬのやッ!!! 」(同
ほわほわとしていた雰囲気が一気に暗くなり、どんよりとした雰囲気に変わる。
俺の問いかけに、みんなは即答……というより言い終わる前に「やだ。」それを言ってきた。
👑☂️に関しては泣きそうな目だったし………
俺はそんな回答に少し安堵した。
兄弟はちゃんと🌸兄のことを好きでいる。
それが嬉しかった。
安心した気持ちでいると、今度は👑が俺に問いかけてきた。
👑「🌸兄は死ぬんッ……?」(泣き目
その質問に一瞬迷いが生じる。
もちろん。言いたいのは山々なんだが、もし🌸がそれを嫌っていたら__なんて考えると、言おうに言えなかった。
………が、俺は決めてたはずだ。
🌸を救うと───。
📢「んー、この前な、🍵の病室に行ったろ?」
☂️「ぅん、?」
📢「そん時に🌸兄は«死にたい»そう小声で言ってたんだよ、」
👑「ぅぇッ、……」
🎮「ッッ……」
俺がそう言った時、みんなの表情は明らかに曇った。
少し薄暗く感じる部屋に、カーテンから月明かりの光が零れ、射し込んでくる。
👑「………📢兄。俺らは、どうすればええん?」
👑の目には決意が宿っていて、その思いは確実のように思えた。
🎮「俺らに出来ることがあれば言ってくれ。」
☂️「☂️も、☂️末っ子でなんも力になれないかもだけど……出来ることあればする!」
2人の目にも、«🌸兄を救う。»そんな思いが籠っている。決意しているようなそんな感じがした。
📢「お前ら、ありがとうっ。」(微笑
📢「つーっ事で!作戦会議だっ!」
☂️/👑/🎮「うんっ!/おうっ!」
そうして俺らは、
〖 🌸を救うぞ会 〗を設立した。
その会では、🌸を少しでも救えるような作戦会議を行い、それを実際に自分達で出来る範囲でした。
俺は少しバイトを増やしたり。
🎮は出来る家事を出来る限り。
👑や☂️は自分から朝起きたり、🎮の家事を手伝ったりした。
そんな毎日が続く中、🍵が意識不明の重体になってから6カ月が経った。
1、2ヶ月前まで俺は大学の受験勉強に励み、無事に第1希望に合格。
その時は兄弟みんな、🍵を除いた兄弟みんなで盛大に祝って貰えた。
そしてまた兄弟で、🍵の病室に向かった。
弟達は無論🍵の方を心配していたが、少し🌸兄の方も様子見しながら悲しんでいた。
いつもと違う様子。今までの俺らの行動を見て、不審に思ったのか。少し🌸兄は考えているような表情になった。
そして、🌸は俺らに言葉を放った。
🌸「……みんな、やっぱ俺は要らない、?」
その言葉は予想を越える言葉だった───
〘 🌸seed 〙
俺が言葉を放ってから沈黙が続いた。
数日、いや数ヶ月前から既に気づいていた。
弟達がいつもより俺を頼らず色々なことをしてくれていることを。
それに気づいた時から、ずっと不安だった。
俺が無能で弱いから、自分達のことは自分でやるようになったのか。そう思ってしまった。
いや実際は、弟達は優しい子ばかりたがら俺の負担を少しでも軽くしてくれてるのかな。
なんで思う時もあった。
けどどうしても、暗い思考にいってしまって、俺なんか要らない。なんて思ってしまう事が度々だった。
この暗く、沈んだ場をどうか盛り上げようと、俺は無理矢理笑顔を作って言葉を放った。
🌸「ごめんねっ、こんなこと言っちゃって」(ニコっ
🌸「みんなは気にしなくていいからっ!」(ニコっ
🌸「それより🍵はさ__」
📢「……ッ気にしないでッッ、たまるかよッ…」(泣き目
🎮/👑/☂️「…ッ……」(頷(泣き目
みんなの顔は、今まで以上に酷く歪んで見えた。
そして、それと同時に、今にでも泣きそうだった。
俺は……俺はどうすればいいのか分からなかった。
なんで泣いているのか、、分からなかったから。
📢「なぁ🌸兄ッ……俺らはそんなに……ッ」
📢「頼りないかッッ、?」(泣
🌸「ッ!そんなわけないッッ!」
🌸「むしろ凄く頼りなるよッッ!」(泣き目
この言葉に嘘はなかった。
実際、本当に弟達は頼りになる。
だからこそ、だからこそ俺は“長男”だからそれに〝頼ってはいけない〟。
🎮「頼りになるんならッッ!相談してくれよッッ……」(泣
☂️「ッぅ”、こさは末っ子でッ、出来ない事の方がまだまだ多いけどッ、」(泣
☂️「少しでも🌸兄の力になりたいよッッ!!」(泣
👑「ぉれだってッ……🌸兄の力になりたいッッ!!」(泣
📢「俺は、俺らはッ、お前の弟としてッ、生まれてッッ……〝嬉しかったんだよ〟ッッ!!!」
🌸「ッッッ!!!」(泣
俺は口から言葉が出ないまま泣き崩れた。
まるでずっと俺が、その言葉を望んでいたかのように、📢の言葉は兄弟の言葉は俺の胸に強く刺さった。
泣き崩れてしまった俺をみんなは優しく包み込む。
それが一番安心できて涙が溢れ出る。
そして認識する。
弟達にとって俺は
────必要だと。
🌸「そっかぁッ……」(泣
🌸「みんなはッ…俺の弟に生まれて嬉しかったんかぁッッ……」(泣
🎮「ぅんッ!🌸兄と📢兄の弟に生まれてよかったッ、嬉しかったッ!」(泣(笑顔
👑「ぉれもッ!🌸兄と📢兄と🎮兄の弟に生まれて嬉しかった!」(泣(笑顔
☂️「こさはッ!4人の弟に生まれてッ、最高に幸せっ!」(泣(笑顔
📢「だなっ!!」(泣(笑顔
🌸「俺もッ、俺もみんなの兄に生まれて今、最高に幸せだよッッ」(泣(笑顔
📢/🎮/👑/☂️「…!!俺ら/こさもっ!」
その後のことはもう俺が泣きすぎて曖昧で覚えてはいない。
とりあえず俺が中々泣き止まず、📢の肩の服が結構濡れてなんか申し訳なかったが📢はケラケラと笑ってた気がする。
それから、沢山今まで言わなかった事。暗く辛くこと。弱音を吐いた。
吐きたくなかった弱音。今までするりと出てこなかった弱音は、今では喉をつっかえずどんどん出てくる。
弱音を吐き、涙を流す歯止めが効かなくなった自分は、只々弟達に包まれ、暖かい言葉をかけてもらい撫でられ、俺を褒めてくれた。
それが、今の心に来たかのように強く響いた。
そして数時間経ち、鏡を見ると目尻はとても紅くて、自分自身もこんなにも泣いたのか………。と改めて認識した。
スッキリしていなかった顔を病室の洗面所で洗い流し、席に戻ると、☂️はまた抱きつきながら元気よく俺に問いかけてきた。
☂️「それで!🌸兄はまだ生きてくれるっ?」
🌸「勿論!生きるよ!弟達と共に~っ!」
☂️「やったぁ!!」
🎮「……さすがメンヘラ」
🌸「🎮っ!?」
📢「ッwww」
👑「ねぇ📢兄〜めんへらってなにー?」
📢「あー……👑はまだ知らなくていいな。」
👑「ふーん……?」
そんな風に、泣いた後でも🍵の病室ではしゃぎまくる俺ら。
はしゃぎまくる………というよりお喋りをしているだけだけど。
その時、俺は本の一瞬。見間違いかもしれない。
けど───
🍵の手が少し動いたように思えた。
🌸「ッ!?さっきッ🍵の手ちょっと動かんかった!?」
📢「はッ!?まじでっ!?」
👑「🍵兄ッ!!」
🎮「🍵兄ッッ………」
☂️「🍵兄ッ……!」
みんなが続けて🍵の名前を連呼する。
前までその光景は、昔の自分に重なるようで嫌に思えた。
けど今は、不思議とそうは思わなかった。
きっとそれは、弟達が欲するのは、🍵だけじゃないと、わかったから。
ちゃんと俺も、大切に思ってくれていると分かり、安心したから。
俺も必死になって🍵の名前を呼び続ける。
紅く染まり始めた空。夕日をなぞる輪郭がぼんやりとしながら紅い光を放つ。
その紅い光は、俺らの居る病室を照らし、紅く染めながらも照らした。
🍵の顔も、体も、俺らの体も顔も、紅色に染まり、皆が息を飲んだ。
その時────
🍵「ん”……」
🍵は、瞼の合間から紅い瞳を揺らしながら、目を覚ました___。
☂️「🍵兄ッッ~~!!」(泣
真っ先に末っ子の☂️は飛びつこうとしたが、📢に止められ、不服な顔を一瞬浮かべながらも泣き始めた。
そして、それと同様。👑や🎮。📢もそうだった。
俺も、数時間前まで枯れ果てるまで泣いたはずの俺すらも、嬉しさが溢れ涙が零れた。
そんな中、俺は泣きながらナースコールをかけて、🍵の担当医。看護師さんを呼んだ。
担当医「🍵さん。体調はどうですか?」(微笑み
🍵「ぇっと、左のお腹ら辺が痛くて、……あと、体が凄く怠くて……」
担当医「痛い所は刺された所ですね。」
担当医「体が凄く怠いのは多分7ヶ月近く寝ていたからですね。」(微笑み
🍵「え……???」
🍵は担当医からの言葉を聞いた時、とても信じられないかのようにポカーンと口を開けて唖然としていた。
その顔は少し、感動していた場の空気を緩ませた。
👑「そうよッ、7ヶ月も覚めんくて怖かったんやからッ!」(泣
🎮「でもまぁッ……置いてかないって信じてたからッ」(泣(微笑
🍵「……んふっ……ありがとう〜みんな。」(笑顔 浮
📢「まぁ……俺ら置いてったらあの世で俺が説教してたかもな〜」(笑
🍵「うそっ…!?」
☂️「こさは絶対1回はする!」
🍵「えぇ………」
みんなが賑わう中、俺は1人、🍵に謝らなければいけない。そして問い詰めなければいけないことが心の中にあった。
🌸「なぁ🍵。」
🍵「はい、?」
🌸「………ごめん。」
🍵「ん???」
🌸「そして……ありがとう。」
🍵「え?ちょッ!待って待って!俺なんか謝りお礼言われるようなことした!?」
🌸「したよッ!?」
🍵「どこが!?」
📢/🎮/👑/☂️「ッッwwww」
テンポよく進む会話に、俺と🍵以外の4人は笑いを堪えているように思えたが、全然堪えれていなかった。
🌸「だって……あの時🍵守ってくれたじゃん。通り魔からさ、」
🌸「あの時俺が……庇ってれたら、🍵は___」
«🍵は今こうなってはいなかった。»そう言おうとした時。その言葉は🍵によって防がれた。
🍵「でももし、俺が庇ってなかったら今のみんなは居ないかもしれない。」
🍵「今の🌸さんになら何となく分かるんじゃないかな?」(微笑
🌸「………!」
🍵「今の🌸さんはどこかさっぱりしてるし、吹っ切れたんじゃない?」
🌸「………分かるんだ…w」
🍵「まーねw」
その言葉の通り、俺は何となくわかった気がした。
そしてそれと同時に、数時間前にあった出来事をまるで、”見てましたよ”。なんて言うように俺の事を見抜かれた。
🌸「で、君はなんであそこに行たのかな?答えてね?^^」(圧
🍵「( ‘-’ )スゥゥゥ⤴︎︎︎……おやすみなさーい。」
🌸「君寝る前に答えようね??^^」(圧
🍵「……終わった、( ᐛ )」
📢/🎮/👑/☂️「…頑張れ🍵/🍵兄…w」
そしてその後、数時間に及ぶ説教の元、🍵はもう一度眠りについた。
最後の説教の所は、🍵は殆ど魂が抜けているようで、仕方なく。俺は説教を辞めた。
実は担当医から、🍵の体のことについて色々と聞かせて貰った。
親から……というよりもクラスメイト、義兄弟からの性行為。リスカの事などなど……。
改めて聞くと、本当に知らない事ばかりで、救われてばっかなんだな。と、兄弟みんなと改めて思った。
そして、何ヶ月か経った後、🍵はみるみると回復をしていった。
無論、🍵が元気になった後、性行為やリスカのことを問い詰めながらも説教をした。
そしてまた、🍵は魂が抜けそうになっていた。
………まぁ関係なく説教したけどね。(笑
__そうして俺らはまた、1、2ヶ月の時を経て、みんな揃って、また復帰することが出来た。
23話 長男の錘からの解放 _ 𝐟𝐢𝐧𝐢𝐬𝐡
コメント
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最高すぎる( ᐛ ) みんな幸せそうでよかった😭 🍵くんも一件落着なのかな? みんな幸せになって欲しい!

うわぁぁぁ!完結して欲しくないー!続きが楽しみです!
続き待っています 楽しみです!