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ふと空を見る
青い空、白い雲、痛いくらいの太陽
そして街並みを見る
生気のない人達、灰色の建物
もちろん色が無いわけじゃない
ただ灰色に感じてしまっているだけ…
行かないと
今日も あのバカは寝ているのだろう
ほっといたら三度の飯より睡眠を
優先するようなバカなんだから
でも正直…
そんな寝顔が私は好きだったり
早く見たいな
私の足取りは先ほどよりも軽くなった
マンションの前に着いた
6階建ての3階1番奥
扉の前に立った私は鞄から合鍵を取り出し
鍵を開ける、なるべく静かに
起きた時、最初に見るのは私が良いから
さすがに強欲すぎかな?
そんな自分の思いに笑いながら
部屋の中に入り布団で寝てるバカを見つける
ぐっすり寝ていて私に気づかない
アラサーなのに白髪が多く
どこか幼さを感じる寝顔…
出来る事ならば ずっと見て居たい
でも時間だ
そして私は今日も声をかける
「マキル、マキル」
少しモゾモゾ、可愛いな…
「マキル?起きないと遅刻するよ」
まだ眠そうに起きたマキルは私を見て
「おはよう、マカナ」
その一言で私の世界は今日も色づいてく…
今日も始めよう
貴方と私の暗闇へ続く散歩を