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坂田銀にゃん
26
花梨
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哀雷🥀
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コメント
1件
ああ、もう、この話…!松田さんが完全にフリーズして、耳まで真っ赤にして照れ隠しするところ、最高でした。天才爆弾処理班の男があんなに不器用になるなんて。美和子が最後に「照れ隠し」と気づいて優しく笑う、あの距離感の描き方がすごく好きです。二人の間に確かに流れ始めた空気が、夕焼けのシーンにぴったり合ってました。
# 第4章:名探偵との遭遇と、怒涛のバディ連携(エピローグ)
「……あ、いや、あれは、その……」
いつもは不敵に笑う口元が、今は見たこともないほど情けなく引きつっている。サングラスをくいと上げて誤魔化そうとするが、指先が微かに震えていた。
「何よ、ゾンビのくせにそんなに固まって。……ちゃんと、生きてる人間の口から説明しなさいよね」
美和子は少しだけ顔を赤らめながら、しかし逃がさないと言わんばかりの強い目で松田を一歩追いつめた。
天才的な頭脳を持ち、どんな複雑な爆弾の配線も数秒で脳内解体してみせる男が、文字通り完全にフリーズしている。
夕方の冷たい風が、赤くなった二人の頬を通り抜けていく。
張り詰めた沈黙の後、松田は観念したように大きく息を吐き出すと、ガリガリと乱暴に頭を掻いた。そして、美和子から逃げるようにフイッと顔を背けた。
「……ま、そのうちわかる」
「え?」
「そのうちわかるっつってんだよ。……ほら、行くぞ。カツアゲした犯人の身柄、とっとと本庁に送らねぇと目暮警部に大目玉喰らうわ」
そっぽを向いたまま、耳まで真っ赤に染めてスタスタと歩き出す松田。
美和子はその広い背中をぽかんと見送っていたが、やがて彼の「照れ隠し」のすべてを理解し、その唇にふっと優しい笑みを浮かべた。
「ちょっと松田! 待ちなさいよ、置いてかないで!」
赤いRX-7のエンジン音が、夕暮れの米花町に響き渡る。
命を繋ぎ止めたバディの距離は、確実に、けれど不器用に進展し始めていた。