コメント
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はぁ〜ん良いですね💕
ちゃんと言葉にすればいいのにねぇ… まぁ、この辛い遠回りが二人の仲を強くしてくれますよねぇ✨
次からはもう最後までもっくん視点です。
後はお互いの気持ちを確かめ合った後イチャイチャまで行くのですが、それもけっこう長いかも?
もうしばらくお付き合いください。
あの事件の後、俺は涼ちゃんのために身を引こうと決心した。
涼ちゃんと若井がなんの憂いもなく付き合えるように。しばらくの間、俺はなるべく2人から距離を置こう。
仕事も前向きに進め、今まで通り2人ともメンバーであり友達というスタンスで。
ただ踏み込み過ぎないように一線を引いた。そして2人に心配をかけないようにつとめて明るく振る舞う。
夜は目を閉じると涼ちゃんがいない恐怖と寂しさに襲われて自力では眠る事ができなくて…。でも睡眠不足になったら涼ちゃんにはすぐにバレてしまうから、数日おきに薬を使って無理矢理眠りについた。
そして、何も考えなくて済むように仕事をするようになった。家にいてもひたすら作曲の仕事に集中して無理矢理何曲も何曲も作ってみたが 納得できるものはひとつもできなかった。
「大森さん。大丈夫ですか?」
ある日スタッフの1人に声をかけられる。
「えっ?何が?」
「なんか最近仕事し過ぎじゃないですか?ちゃんと休んでます?」
心配そうに聞いてくる。
「ああ、まだまだこんなの大丈夫だよ。もっと大変な時期もあったしね」
しかし、それは自分から溢れ出すものを消化させるための忙しさで、今のように忙しくする事が目的ではなかったけど。
「そうですか…」
笑顔で返す俺に不満そうに引き下がる。最近ストッパー役だった涼ちゃんや若井と距離を置いているため、俺が暴走し出しても誰も止める人がいないのが心配なのだろう。
俺たちの仲がうまくいっていないのはなんとなくみんな気づいていた。
俺自身暴走している自覚はある。でも自分で止める事ができない。
今日も午後の練習も終わり、さぁ移動しようと席を立った瞬間、くらっと立ちくらみしてそのまま意識が遠のくのがわかった…。
…どこまでも続く暗闇の中、俺はひたすら何かを探し続けていた。抱きしめていたはずのぬくもりはどこかに消えてしまい凍えるような寒さが襲ってくる。
「涼ちゃん。涼ちゃん…」探しても探しても見つからない。どこにいるの? 「涼ちゃん、行かないで…」俺は絶望の涙を流す。
…その時、ふっと懐かしい暖かさに包まれたような気がした。これは俺がなくしてしまったはずのもの。
「大丈夫だよ…」優しい声が聞こえる。
ああ、そうか。これは夢なんだ。でもこの暖かさを感じられるならたとえ夢だろうがかまわない。この夢がずっと覚めなければいいのに…。
そう思いながら、俺は深い眠りへと落ちていった。
だんだんと目の前が白くなり、覚醒されていくのがわかる。
俺は目が覚めてボーっとただ天井を見つめる。なぜ俺の部屋の天井が見えるのだろう?
ふと、右手が暖かいものに包まれている事に気づいた。
目線をそちらに向けると、涼ちゃんが俺の手を握りながら微笑んでいた。
もっくんなりに誠実に対応しようとしたんだよね…勘違いだけど😅
倒れるくらいしんどかったんだから、せめて幸せの初手だけでも入れてみました。