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【スティル視点】
どうしよう…気合い入れすぎて前線に出すぎちゃった…お兄ちゃん達も見えなくなったしどうしよう…って!
バーーーーーーン!!!!
スティル「キャア!!」
イ゛ッ……銃弾が横腹にかすれた………どこから飛んできたのよ…一旦後方にまわって傷を……
バーーーーーーン!!!!
スティル「え?!」
嘘!これは避けれないわよ!?……
シュンッ!!!!!!!!!!
フレグダ「あっぶ!何やってんだお前、避けろよ!!!」
スティル「お、おじさん!?」
フレグダ「おじさん言うな!フレグダだ!一旦岩陰に隠れるぞ!」
フレグダ「ここまで来れば大丈夫だろ…」
スティル「さっきはありがとうございました……横腹が撃たれちゃって…」
フレグダ「横腹?見せてみろ。」
スティル「エ、エッチなコトするつもりでしょ!?」
フレグダ「しねぇよ…止血するだけだ。」
フレグダ「にしてもお前みたいな女のガキが戦わされるなんて…本当にフラワーは終わってんな……」
スティル「イッ…ちょっと!!!包帯巻くなら、もうちょっと優しく巻いてよ!!!」
フレグダ「お前ら……礼儀ってもんを知らないのかよ………あのなぁ…こっちも腕怪我してんだよ……」
スティル「ホントだ!なんで?」
フレグダ「なんでって…さっき子供達助けた時にお前と同じアニマ星人にひっかかれたんだよ。」
スティル「アニマ星人?」
フレグダ「あぁ、アニマ星はとても大きくて、かつ第2、第3と星の数自体も多いから人口も多いらしいな。だからブロッサムにいてもおかしくない。」
スティル「そうなの!?」
フレグダ「ん?知らなかったのか?」
スティル「うん、私アニマ星から来たけど…そんな事全然知らなかったなぁ……」
フレグダ「なんで知らねぇんだよ…」
スティル「分からない……教えてくれる人がいなかったからかな?」
フレグダ「ん?親とかから聞かないのか?それか周りの大人とか?」
スティル「……私には親も親戚も居なかったの…居たのはお兄ちゃんだけ……だからなんにも聞いた事無い。私がアニマ星人だって事もフラワーに入って知った事だし…」
フレグダ「親が居なかったのか………同じと言ったらなんだが、俺にも妻と娘が居たんだ。娘は丁度お前くらいの歳だった。」
スティル「居たって…亡くなっちゃったって事…?」
フレグダ「あぁ、俺がフラワーに入る前だから……もう22年も前の話だ。ある日ブロッサムが俺たちの星に攻めてきてな…その時俺は2人を守れなかったんだ……それがあって俺はフラワーに入ったんだ。」
スティル「そうだったんだ……」
フレグダ「よし、止血は出来た。早速戦いを再開するぞ!お前足には自信あるって言ってたよな?俺も足の速さには自信がある…俺たちは救助を優先するぞ!」
スティル「え!う、うん!」
それから私はフレグダさんと共に救助を進めていった。
フレグダ「おいガキ!そっちの家も探せ!」
スティル「ガキじゃない!スティル!!」
フラワー側は今も人手が足りてない……みんな戦ってるのに…
スティル「ねえ!私達は戦わなくていいの?フラワー側は人員不利だし……」
フレグダ「大丈夫だ。フラワーはブロッサムよりクリスタル解放が強い。たとえ人員不足でも1000人以上いれば大丈夫だ。なにより……子供は戦わせたくない…………」
スティル「……わかっt…」
バーーーーーーーーン!!!!!!!!
フレグダ「!?危ねぇ!!!」
ドン!!!
スティル「きゃぁ!」
フレグダ「ウグッ……」
スティル「フレグダさん!?」
フレグダ「お、俺は大丈夫…だ。ウ゛ッ…」
スティル「いや、大丈夫じゃないでしょ!?右肩から血が止まらないわよ!?」
フレグダ「大丈…夫だ。それより………」
ハイエラ「やぁやぁやぁ…ウチの部下がどうも悪いな。」
スティル「だ、誰!」
フレグダ「アイツだ…俺の腕ひっかいてきたの……」
ハイエラ「いや、俺も本当はこんな人を傷つけるようなことはしたくないんだがな……………そうだ!今だけお前にチャンスをやろう!そこの女を俺に渡せ。」
フレグダ「……は?」
スティル「そこの女って…私!?イヤイヤイヤ!!!!なんで私があんたなんかの物に!!!!分かった!私にエッチな事するつもりでしょ!?」
ハイエラ「そうだ。女はそれ以外に使い道あるか?無いだろ?」
スティル「コイツクソだ!!」
フレグダ「お前……ふざけんなよ…」
ハイエラ「何がおかしい?俺は間違っていない……どうする?女を差し出すか?それとも死ぬか…」
【次回】守る