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ある日、ゴゴゴだかドドドだか物凄い轟音を立てながら北の1000番台の1番最北端のコンビニの前にあるクラフト場から大きな木が生えた。
その木は世界樹って言葉が似合うほどの大きさでドンと構えて威圧感がすごくあった。
だからいつの間にかみんな世界樹って呼んでてこれまたいつの間にかその木にはユグドラシルって英語で書いてある看板が下の方にある木の枝にかけてあった。
そしてなぜだかあの木の周りには赤とか青とか黄色とか紫とかオレンジとか様々な色の花が周りに咲いていた。
さらに木の周りにはどこから現れたのか熊やら鳥やら猫やら犬やらこの街の全ての動物いるんじゃないかってくらい、ってかいたと思う。そのくらい沢山の種類の動物がみんな集まって木の周りでゆっくりと休んでいたり木の実_花と同じように様々な色の木の実_を咥えて遊んでいたりとのびのびと過ごせる場所のようだった。
動物たちは人間が近づいても無視をしていて、あの周りだけは誰も争わない、怪我をしない、まるでなにかに守られてるみたいにあそこでリラックスをしていた。
最初出てきた時はバグかなにかかと思ったが、叶さんが見に来てすっごく優しい顔で笑ったと思ったら俺の頭をくしゃっと撫でて
「愛は世界を変えるんだねぇ」
なんて呟いてた。
え、叶さんはポエマーでは無いんだよね??
カッコつけだったりする?別にかっこよくないぞ?
かくいう俺もあそこには定期的に行っていた。
安心ができるのと疲れが吹き飛ぶからだった。
けどあそこに行くとなぜだか無性に犯罪がしたくなった。
あとは、空に
空に飛びたくなった。
あそこに行くとどんなに難しい運転でもパッとできてしまう気がして、どんな自信なんだか
でも何だか最強のヘリ乗りに運転してもらってる気がすんだよな
あ〜…デケェ犯罪してぇ…ヘリ運転して警察墜としてぇ…
あ〜…警察…退屈だな
ハッとした。
俺は今何を思った?
警察が退屈だって?
はっ!嘘つけ…!俺は警察に誇りを持ってるんだ!退屈なわけが無い……その、はずだ…
なんとなくこの気持ちをわかってくれる気がしてうぉうぉに話に行った。
そしたらうぉうぉもあそこに行くと空と青と犯罪が恋しくなるって。何故か同じだった
バグかなにかかと思って叶さんに話に行ったら気持ち悪いくらいの優しい顔で「だろうねぇ」って笑ってた。
叶さん”が”バグった?もしかして???
「バグじゃないし放っておいても大丈夫だよ。もしほんとにやりたくてしょうがなかったらふわっちにそれ話すといいよ。遊んじゃえ」なんて言い放ってバチバチって音と火花散らせて去ってった。
それから数日してやっと叶さんが言ってた「愛は世界を変える」だかなんだかの意味が理解できた。理解した瞬間顔めっちゃ暑くなったんだからな。この野ロウ…
それからまた数週間後にあの例の木の下でふわっちとうぉうぉとで集まって前と同じ服着て犯罪した。そしたらなんか何人かが泣いてたり怒ってたり阿鼻地獄って言うんだっけ?あれだった。
あ〜…楽しかったなぁ
またやろうって言ってその日はそこで2人と別れた。いつかパシフィックリベンジしようとも話して
土産として、みんなに…ボスに話すために色んなことをしようって約束した。
「うっし…じゃあまた来るね」
「明日もぼちぼち警察頑張りますか…っと」
そう言って歩き出した俺の背を春の暖かく優しい風が押していた。